「11.1」寺地拳四朗戦へ所属ジムで公開スパーリング

　ボクシングの世界ライトフライ級王座統一戦（11月1日・さいたまスーパーアリーナ）に臨むWBAスーパー王者・京口紘人（ワタナベ）が19日、都内の所属ジムでスパーリングを公開した。対戦相手のWBC王者・寺地拳四朗（BMB）陣営が視察した中、練習生と3分×2回を披露。大一番に向けて一軒家を借り、チームで住み込みで調整していくことを明かした。今回の興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第3弾として独占生配信される。

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　順調に汗を流した。京口はプロテスト受験を控えるスーパーフライ級の金田翔悟とスパー。軽めに流しながらも、時折得意の左ボディーを当てるなどコンビネーションを確認した。「大一番なのでベストコンディションをつくれるようにしています。減量も順調に落ちている」と冷静な語り口。勝敗を分けるポイントは「当日のコンディション次第」と明かした。

　ビッグマッチに向け、強力なサポートを得た。渡辺均会長に志願し、都内に一軒家をレンタル。小林尚睦トレーナー、深町信治マネージャーのほか、同門で同い年のWBO世界ミニマム級王者・谷口将隆らとともに試合の約10日前から住み込みで調整するという。国内開催だが、直近の米国、メキシコのアウェー2連戦で防衛した際と同じ方法。6人で泊まれるそうで、食事、洗濯など生活面も陣営に任せられる。

「ファイトウィークに入ってそういう環境をつくっていただける。米国、メキシコでもサポートしてもらって力になった。僕自身はもともとルーティンを持たないようにしているし、海外でこの形をやってよかったです。それもチームの力。自分だけで成立するものじゃない」

　中でも親友の谷口は良き話し相手として息抜きにもなる。「一人じゃ気が滅入っちゃうんで」と感謝した。渡辺会長も「そういう提案をされるのは嬉しいですよ。投資しないとね」と喜んで実現させた。

　ここまでスパーは80回ほど消化。試合までに100回を超えるという。2階級制覇王者は「全体的レベルが上がっている。どういうパターンになってもいいように引き出しが増えた。1対1の戦いというより、支えてくれる人たちの気持ちを力に変えたい」と王座統一を誓った。