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清宮と1号と名言 「マグレではないかな」と重なった、あの夏の言葉

「マグレではないかなと思います」に滲んだ強烈な矜持

「マグレではないかなと思います」

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 待望のプロ1号を放った後、球団を通じ、試合中に清宮が発表したコメントだ。「これまでいろいろと打席を重ねてきて打てたホームランなので」に続く形で、メモリアルアーチの感想として“偶然”を否定する表現をしている。

 どこか、あの時に似た矜持を感じさせた。

 7球団競合で日本ハムに入団。しかし、オープン戦からプロの変化球に苦しみ、体調を崩して1軍から姿を消した。高卒ルーキーの入団直後に懐疑的な見方が出るのは酷ではあるが、現実。ただ、「いろいろと打席」を重ね、着実に階段を上がっていた。

 5月2日、ゴールデンウィーク真っ只中に1軍デビューを飾ると、高卒ルーキー新記録の6試合連続安打を記録。この日、「高卒」の形容詞を除いた新記録を、ようやく放ったプロ1号で樹立した。「マグレ」では日本プロ野球の記録も塗り替えられない。

 想像と期待を超えてきた清宮。スターのやることは一般人の常識では測れない。

 それは長嶋茂雄に始まり、目下の大谷翔平に脈々と受け継がれている。二刀流の怪物がいなくなった北の大地に現れた新たな怪物にバトンを期待するのも無理もない。その資格を持っていることは確かだ。

 昔から本人は「ライナーでギュイーンという感じ」が自分らしいホームランと表現していた。甲子園1号、プロ1号ともに本来の理想ではないのかもしれないが、同じ滞空時間の長い美しいアーチは、まさにホームランバッターのそれだった。

 3年前のお立ち台、もう一つ、記憶に残っている名言がある。

「これからもホームランバッターでありたい。そういうバッターじゃないと面白くないんで。狙わなくてもボンボン出るようなホームランバッターになりたいです」

 清宮の言葉は、いつも期待を生む。そして、怪物はそれを楽しむ力がある。いったい、ここから何本のアーチを描いてくれるのか。清宮幸太郎のプロ野球人生は幕を開けたばかりだ。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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