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「ノビ」「キレ」「球持ち」… テクノロジーで“野球用語”が変わる?(後編)

NPB球団でデータアナリストとして活躍した実績を持つ神事努氏【写真:編集部】
NPB球団でデータアナリストとして活躍した実績を持つ神事努氏【写真:編集部】

遅れているITとの融合「もう無視できないくらいテクノロジーが発達してくる」

 さらに「野球界でやるべきことは、ITプラットフォームと最新のアナリティクスの提供だと思っています」と続ける。

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「プレーヤーが直感的に今のプレーが良かったか悪かったか、能力が上がってきたのか下がってきたのかが“見える化”されたITプラットフォームの構築。もう一つは自分自身もバイオメカニクスの研究をやっているので、最新のアナリティクスを提供する2つの展開。ITプラットフォームと最新のアナリティクスの提供が強みであり、それが野球界の弱み。強みと弱みの掛け合わせでプロ野球、アマ野球の方に活用していただいています」

 プロ野球界では現在、NPBのチーム、あるいは個別の選手と契約し、データ活用をサポートしている。

「球団の課題は人の流動性が高いこと。コーチは単年契約が多い。フロントスタッフも同様。選手にとってみれば、プロ人生の中で何度も指導者が変わってしまう。選手は、継続してコーチングをしてくれる存在を必要としている。このような背景から、球団の外にいるアナリストの需要は高い。選手にとって、トレーナーという自分のケアをしてくれる人が球団外にいるように、パーソナルトレーナーじゃなくパーソナルアナリストとして選手をサポートしていくのが目指すところ。球団では独自に分析ができたら良いじゃないかと仮説を持っている球団も多いですが、検証したり“見える化”したりすることがなかなかできない。そういうところでチーム向けにITプラットフォームを提供するということをやっています」

 データ変革が進む野球界。果たして、神事氏はどんな未来を期待し、そして予測するのか。

「言語が変わっていくのがいいなと思っている。今までは『ノビ』『キレ』とか『球持ちがいい』『投げっぷりがいい』とか、何かよくわからなかった非常に抽象的な言語で溢れている。もう無視できないくらいテクノロジーが発達してくるので、その事実は受け止めざるを得ないと思う。今はそういうものに関して抵抗感を感じる人もいるし、若いスマホ世代では大好きという人もいる。今は過渡期。現在の選手たちがコーチ、監督になる時、明らかに時代は変わっている。論理的に野球が語られることは間違いないと思っています」

 前編で説明した通り、ボールの変化量が計測できるようになり、「ノビ」「キレ」といった抽象的な概念が「何センチホップした」「何センチ落ちた」と解析できるようになっている。そうなれば、従来の野球用語が変わっていく可能性も秘めている。

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神事 努

国学院大学人間開発学部健康体育学科准教授。1979年生まれ。バイオメカニクスを専攻し、中京大学大学院で博士号を取得。2007年から国立スポーツ科学センター(JISS)のスポーツ科学研究部研究員。14年から3シーズン、東北楽天ゴールデンイーグルスでデータアナリストを務めた。現在は「ネクストベース」のエグゼクティブフェロー(主任研究員)も務め、同社で野球のデータ分析サイト「Baseball Geeks」を展開。スタットキャストの機能のわかりやすい解説なども行っている。

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