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間違いに気づくのは「怪我をしてから」 150km右腕が野球人生に残した一番の悔い

4人が運営する「NEOREBASE」には現役プロ野球選手29人が加入している【写真:NEOREBASE提供】
4人が運営する「NEOREBASE」には現役プロ野球選手29人が加入している【写真:NEOREBASE提供】

練習は「質か量か」議論に一石、お股ニキさん「『最高の質で、ほどほどの量』を」

――最近は高校生の過密日程などが問題視されています。もちろん、連戦連投による投げ過ぎが故障の原因になることは理解できますが、普段のトレーニングにもリスクはあります。その点についても故障を減らしていく余地はあるのでしょうか?

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池田「最小限にはできると思います。肩、肘を怪我する投手は投げ方が当然良くないし、体のベースもできてない。高校生はそこに尽きます。最近、このメンバーでどうすれば球速が伸びるかという話をした時、ある程度、投げ込まなきゃいけないんじゃないかという話になりました。もちろん、球数制限はもちろんですが、古い考えというより、人間の体を考えればある程度は投げ込まないと速くならないし、それに付随したベースもないとダメ。そういうところも怪我もつながってくるんじゃないかと思います」

小山田「最近はひと括りに『投げ込み』と言いますが、その定義が広すぎると感じます。投げ“込み”という表現も違和感がありますね」

お股ニキ「今は極端な議論になりがちという印象はあります。米国みたいに球数制限で練習は30球で終わりにしろというのも極論ですし、200球、300球を投げて試合で疲れた時の体の動かし方を学べというのもやりすぎ。良いバランスのラインがきっとあると思います。なので、根本的な体の使い方、球の質まで含め、しっかりと学んで、効率的に練習すればいいのではないかと思います。ある程度、投げないと技術が身に付かないのは当然。良い選手は当然、量も相当こなしていると思います。考えながら、しっかりとやっている。“質か量か”という議論になりがちだけど“質も量も”大事。『最高の質で、ほどほどの量』が理想かなと思います」

内田「『最高の質で、ほどほどの量』というのは良い表現ですね」

お股ニキ「理想論としては、ですが。でも『これさえ見ればいい』『これさえやればいい』というものは、そもそも世の中にあまり存在していないから、それを見極めるセンスも重要。なんでもやってみて、合わなかったら捨てるという割り切りが必要ですね。良い意味で流せること。真面目過ぎて、全部聞いて、全部入れようとしておかしくなってしまう。合わないと感じたら、適当に流す技術も身につけないといけないですね」

(終わり)

■池田則仁 1991年生まれ。29歳。水戸商(茨城)1年当時に腰の故障により、野球を辞めた。卒業後は米国の大学を経て、日本の大学に再入学。在学中から教員と野球指導者を志し、都内のジム「ティップネス丸の内スタイル」でトレーナー業に従事。同時に独学で野球のパフォーマンス研究を始めた。ストレングス、モビリティを専門として投球、打撃のフォーム指導を行い、現在は約20人のプロ野球選手を担当。内田も教え子に当たる。現役時代のポジションは捕手。

■小山田拓夢 1992年生まれ。28歳。古河三(茨城)3年夏は最速146キロ右腕として注目を浴びたが、茨城大会1回戦敗退。早大では1年秋に最速152キロを記録した。4年間でリーグ戦登板は2年秋の1試合(1イニング)のみ。卒業後はクラブチームの伊達聖ヶ丘病院でプレーしたが、右肘を故障し、トミー・ジョン手術を経験。BCリーグ・武蔵の選手を経て、現在はトレーナー業をこなしながら、トレーニングを研究。ダルビッシュも絶賛するトレーニングマニア。今季最速は148キロ。

■内田聖人 1994年生まれ。26歳。早実(東京)2年夏に甲子園出場。早大1年春に大学日本一を経験。最速150キロを誇ったが、3年で右肘を故障、以降はイップスも経験。JX-ENOEOSは2年で勇退となり、以降は社業の傍ら個人でトレーニングを1年間継続。翌19年に米国でトライアウトを受験し、2Aクラスの独立リーグ・キャナムリーグのニュージャージー・ジャッカルズと契約し、退社。1か月で退団となり、今年から指導者に転身。個別指導の他、高校、大学とも複数契約。

■お股ニキ 野球評論家、ピッチングデザイナー。野球歴は中学まで。2010年から「お股ニキ」のアカウント名でツイッターを始め、野球にまつわるデータ、映像を独自の視点で分析して投稿。その内容にダルビッシュが興味を示し、以降は「プロウト(プロの素人)」として多くのプロ野球選手も注目する存在に。昨年は初の著書「セイバーメトリクスの落とし穴」(光文社)を上梓し、今年5月には4冊目となる「データ全分析 ダルビッシュ最強投手論」(宝島社)を発売。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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