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逆風のスポーツメディアで存在感 コロナ禍で支持を集める「DAZN」の戦略

支持を集めた背景にスピード感「『その時にできること』からやっていこうと」

 話題を呼ぶことになったのは、新たに実況、解説をつけて配信すること。例えば、Jリーグで第1弾として配信された1993年第2ステージのヴェルディ川崎―浦和レッズ戦。三浦知良、ラモス瑠偉、ビスマルクらを擁したタレント軍団がステージ優勝を決めた一戦を、当時出場した北澤豪氏が解説を務め、当時のエピソードを交えながら、八塚浩氏の実況とともに甦らせて配信した。

「ただ単に試合を流すことも可能ですが、今だからこそ伝えられるエピソードもあります。例えば、北澤さんの息子さん(慶大サッカー部・快さん)の『ちゃんと父親のプレー見たの初めてかもしれない』というツイートがバズったりして、今だから見て面白いものがファンにもあります。昔から応援されているファンももちろん、北澤さんの息子さんのように初めて見られる方も、今の日本サッカーを支えている人たちの名シーンなど、昔を知って今につながることができるのが、解説を新たにつけた狙いです」

 Jリーグのみならず、スペイン、プレミアなどの海外サッカーも配信する試合のピックアップには、意図を持たせているという。

「24日から配信されるラ・リーガの試合はバルセロナ時代(10-11年エスパニョール戦)のイニエスタ選手が出ています。今はJリーグでも人気ですが、当時の彼はこういう凄い選手だったんだと知ってもらったり。DAZNならではの多岐に渡るコンテンツを生かし、海外サッカーのコンテンツでもJリーグファンにもゆかりがある試合を選び、両者が楽しめるように考えながらやっています」

 普段はサッカー班、F1班、マルチスポーツ班などに分かれているが、現在は各班が横断して協力体制を取り「制作現場が一丸となってやっている」と松岡さん。その中で「SNSなどの声は見ていて高評価をいただいている声は多いと感じる」と手応えも明かす。こうして支持を集めることになったDAZNの企画だったが、「キャプテン翼」も「Re-LIVE」も目を引くのが、スピード感だろう。

「スポーツ界に影響が出始めたのは2月末くらいから。Jリーグが休止し、プロ野球も開幕延期され、スポーツがどうなっていくか知っていったのは世間の皆さんと一緒。その中でどうするか、何ができるか。『その時にできること』からやっていこうと。このくらいの準備期間を設けてやろうというのではなく、その状況を見極め、どう早く世の中に出していけるかに注力していました。

 その中で、北澤さんの息子さんのリアクションにあったように、昔と今の世代の交流が生まれ、スポーツ自体も世代の橋渡しができるんだというのは私たちの発見でもありました。もちろんライブスポーツに一番価値があり、一番魅力あるものと思っていますが、こういう時に感動できるノスタルジックな部分も、今だからこそいいコンテンツになったのではないかとも思っています」

 スポーツ界にとって未曾有の事態。そんな中で「スポーツチャンネルのDAZN」として役割を全うしようと、試行錯誤している。

「世界中で厳しい状況が続いていますが、私たちとしては選手、ファンを含め、スポーツコミュニティ全体の健康と安全を第一に考え、政府、各競技団体の方針、決断をきちんと尊重しながら、その中で今できるコンテンツを最大限にお届けすることに尽力していきます。各競技でライブスポーツが再開できる日についても、万全の態勢で準備しているので、まずは皆さんの安全とともに一日も早い終息を願っており、またスポーツの感動、興奮を共有できる日がすぐ来ることを社員全員、心から願っています」

(THE ANSWER編集部)

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