1分30秒差で箱根5区なら「往路優勝も見える」 創価大監督、異例編入の3年吉田響に絶大な信頼
往路優勝に燃える選手たち「1区2区3区が勝負」
――箱根駅伝で目標の3位以内を達成する上で、レースのポイントはどこになると考えていますか。
「往路の最初、1区2区3区ですね。そこが勝負だと思っているので、うちはそこを含めて往路に調子の良い選手を投入していきたいと思っています。それが可能なのは、響が5区にいてくれるからです。今年のチーム戦略として4区が終わった時点で、どのくらい上位に喰らいついているか。響に1分から1分30秒以内に襷を渡すことができれば、往路優勝も見えてくる。
チームの目標は総合3位以内ですが、選手たちは響が山にいるので、往路優勝したいと強く思っていますからね。私は一度も往路優勝なんて言葉を口に出したことはないのですが、それが選手から自然と出てきて、みんな燃えているので、選手たちの気持ちを尊重したいと思っています」
――往路では駒澤大や青学大などと、優勝を争いそうですね。
「戦力的に言うと、駒澤大が最強です。でも、そんな駒澤大を少しでも慌てさせられるような、うちらしい走りをすれば、何かしら彼らのミスを誘発するようなことができるのかもしれません。そういう走りをして、3年前に準優勝した時のような波乱を起こせれば面白いですね。
創価大は、出雲、全日本でも感じましたが、まだまだ注目度が低い。これからはダークホースではなく、優勝争いの本命として名前を挙げられるようなチームにしていきたいです。そういう意味では今年、箱根で3位以内を実現し、“ダブル吉田”が最上級生になった来シーズン、優勝をチームの目標として発信できるようにしていければと思っています」
(佐藤 俊 / Shun Sato)