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「テニスは私の一部」― 穂積絵莉の根底に息づく「直感」と「三大ビジョン」

成長を促進させた運命の巡り合わせと「短期」「中期」「長期」のビジョン

 こうした思考は、穂積が元来持つおおらかでポジティブなキャラクターに加え、彼女を取り巻く環境に由来がある。なかでも、2009年から昨年まで師事した杉山芙沙子コーチの存在は、テニスそのものと同じくらい大きいという。

 杉山コーチは言わずもがな、日本人選手として初のWTAダブルス世界ランク1位を獲得した元プロテニス選手・杉山愛さんの母親だ。穂積の母親と杉山コーチが顔馴染みだった縁で、8歳の時に茅ヶ崎のパーム・インターナショナル・テニスアカデミーに入校。まさに運命の巡り合わせだった。

「楽しんだほうがいいというのは、私の性格にプラスして杉山コーチから教わったメンタル論も融合しています」

 日本人初のシングルスとダブルスの同時世界トップ10入りを果たした杉山愛さんの練習の雰囲気や心構えを、コーチを通して吸収した穂積には、もう一つ大事にしている教えがある。それが、目標に対して「短期」「中期」「長期」のビジョンを持つことだ。

 かつての穂積は、ただ漠然と大きな目標を一つ持っていればいいと思っていた。しかし、それでは、数年後のゴールに向かって何をすればいいのか、イメージを描きづらかったという。スパンを区切り、ステップアップの過程を逆算することで成長スピードと結果の伴う確率は格段に上昇した。

「長期、中期、短期とブレイクダウンしていくと、例えば3か月後に目指す姿に到達するために、今自分は何をしたらいいのか想像しやすい。そこから半年後、3年後、5年後……と考えた際、仮に途中で達成できなければ軌道を変えて新たな道筋を立てることもできますし、達成できれば自信や次に望む中期の目標のモチベーションアップにもなります」

 穂積は短期の目標として、2018年9月の全米オープンでシングルス、ダブルスともに本戦から出場すべく、世界ランク100位以内に設定(現在シングルス167位、ダブルス38位)。中期には四大大会ベスト4以上、そして長期には「東京五輪でメダル獲得」「グランドスラム優勝」を掲げている。

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