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また女子ゴルフ界で目立つ新世代の台頭 その裏で印象を残した「スイング改造の怖さ」

西郷は「思いがけないショットの感触と闘っていくことになる」

 ただ、北田は「悪いショットの感触と記憶は長く残る」とも言った。2009年ヨネックスレディス第2日の17番パー4では、ティーショットを右に打ち出してOB。「ショットが曲がらないプロ」と称されていたが、1打差で予選落ちしたことも含め、痛恨の一打が忘れられないという。

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「思いがけないショットが出た時の感触は、残念ながら残ってしまいます。西郷さんもそうしたものと闘っていくことになりますが、練習を再開してからは、インパクトゾーンを考え、小さい動きから始めた方がいいでしょう。結局、球の方向性はフェースの向きで決まるので、その練習を徹底してからスイングの立て直しをした方がいいと思います」

 だが、開幕戦は3月。北田は「無理は禁物」と話している。

「私は、無理をして開幕戦に合わせる必要はないと思います。西郷さんもまだ21歳でこれからの選手です。本人が『これなら大丈夫』と思ってから出てほしいです。練習で良くても、試合で結果が出ないこともあるので」

 来季は、今季のルーキーたちの飛躍も期待される。北田は2勝した川崎春花に注目している。

「川崎さんは、小柄だけど飛距離もありますし、トータルで上手な選手。年間女王争いにも絡んでくると思います。振り返ると、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯でツアーとメジャーの初優勝を飾ってから、皮がプリッとむけた感じがします。こうして選手は一つのきっかけで良くもなるし、悪くもなる。そういった意味では、2022年シーズンは改めて人々にゴルフの楽しさと怖さを印象付けた、と私は思います」

(「2022年の振り返り・ベテラン編」は25日配信)

■北田瑠衣/THE ANSWERスペシャリスト

 1981年12月25日生まれ、福岡市出身。10歳でゴルフを始め、福岡・沖学園高時代にナショナルチーム入り。2002年プロテストで一発合格し、03年にプロデビュー。04年はニチレイカップワールドレディスでツアー初優勝し、年間3勝で賞金ランク3位。05年には宮里藍さんとペアを組んだ第1回女子W杯(南アフリカ)で初代女王に。06年から10年連続でシード権を保持した。男女ツアーで活躍する佐藤賢和キャディーと17年に結婚し、2児のママとして子育てに奮闘中。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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北田 瑠衣

THE ANSWERスペシャリスト プロゴルファー

1981年12月25日生まれ。福岡市出身。10歳でゴルフを始め、沖学園高(福岡)時代にナショナルチーム入り。02年のプロテストで一発合格し、03年プロデビュー。04年はニチレイカップワールドレディスでツアー初優勝し、年間3勝で賞金ランク3位。05年、宮里藍とペアを組んだ第1回女子W杯(南アフリカ)で初代女王に。06年から10年連続でシード権を保持した。男女ツアーで活躍する佐藤賢和キャディーと17年に結婚し、2児のママとして子育てに奮闘中。

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