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MLB現場で聞いた野球人気復興とWBCの未来 トラウトら参戦の米国は本気になったのか

野球人気拡大のためのグローバル化の必要性、WBCが大きな役割を果たすか【写真:Getty Images】
野球人気拡大のためのグローバル化の必要性、WBCが大きな役割を果たすか【写真:Getty Images】

MLBの現場でも野球人気低下へ危機感、発展に重要な国際化の流れ

 現在行われているキャンプでは、各チームが早速ピッチクロックの対策に取り組んでいる。オープン戦も序盤ながら昨年同時期の1試合平均と比べて試合時間が25分ほど短くなるなど効果が表れているようだ。

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 レッドソックスのコーラ監督は「我々も早く家に帰れるし、ファンにとってもいいこと」と歓迎。「個人的な経験からも言える。私の子どもたちは野球とサッカー、体操をやっているけど順番をつけると野球は3番目。子どもたちに野球を一番好きになってほしいけど、現実として他にもっと面白いスポーツがある。その大きな理由に時間が関係している。サッカーの練習にいけば常に動いているし、体操もそう。野球はじっといている時間が長い。新ルールではその問題を解決しようとしている」と話す。

 ブッシュ投手コーチも「ファン離れの要因として試合時間の長さが関係しているというデータもある。投手コーチとしての仕事は増えるけど、球界全体として新ルールはプラスになる」と考えている。大リーグの現場でも歓迎する声が多く聞かれることからも、野球人気の低下への危機感が感じられる。

 では野球人気の低下について、普段大リーグを取材する記者はどう感じているのだろうか。レッドソックスの地元紙、ボストン・グローブのスピアー記者は「若い世代の関心を集めているとは言えないかもしれないが、今の人気を維持するだけの魅力はまだあるように思う。野球は他の競技と比べて生涯通じてファンでいる確率が高いという大リーグ機構の統計もあるようだ」と指摘。そして、こうも続けた。

「人気拡大のためのグローバル化の必要性というのは他のスポーツ同様に野球も同じ。その意味ではWBCが大きな役割を果たすのではないか」

 米大リーグは、昨季開幕時のメジャー登録枠に入った米国外出身選手は275人で全体の28.2%を占めた。出身国・地域の数は21で2018年に並んで最多だった。元々、大リーグは世界各地から最高の選手が集まるグローバルなリーグであることからも、大リーガーが参加する国際大会の発展を目指すのは自然な流れと言える。

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