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1日平均7時間 世界有数の座りっぱなし大国日本、“便利時代”の健康をどう守るか

忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。

座っている時間が長くなっている現代、“便利時代”の健康を守るためには
座っている時間が長くなっている現代、“便利時代”の健康を守るためには

連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」

 忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。

 IT化など“便利時代”の加速により、現代人の日常の活動量は減る一方。さらにリモートワーク推奨の動きなど、家から出ずとも仕事、生活が成り立つこともあり得る。中野氏はその裏に潜む健康リスクについて警鐘を鳴らし、大人の運動の重要性を説く。

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 最近、ちょっと面白いなと思ったのは、スマートウォッチを健康管理機能です。「中野さん、ちょっと立っていいですか?」。取材中、そう断りを入れると、立ち上がってウロウロするインタビュアー。どうやら座りっぱなしの時間が長いと、スマートウォッチのアプリから、「動け」と指令がくるらしい。聞いてみると健康系雑誌の編集や記者の方も、結構、利用されている方がいる。これはすごく面白いし、便利だあと感心しました。

 現代人は世の中の便利化、IT化によって、日常の活動量が著しく低下しています。移動時には階段を使わず、エレベーターやエスカレーターに頼り、家の中では何でもリモコン操作。オフィスでは多くの仕事がデスク上で完結してしまう。とにかく、歩かない時間、そして座っている時間が長くなっています。

 しかも、オーストラリア・シドニー大学の研究によると、日本人の世界平均座位時間は約7時間。これは、調査した世界20か国中、最長だそうです。また、座位の時間が1日4時間未満の場合に比べ、8~11時間の場合は15%、11時間以上の人は、なんと40%も死亡リスクが上昇するという報告があります。座りすぎが体に及ぼすリスクは、世界的な研究データからも示されているのです。

 さらに、最近では、多くの会社でリモートワークを推奨する企業が増えました。会社勤めのクライアントさんたちと話をしていても、「最近、リモートワークに切り替えた」「近々リモートワークになりそうだ」という話を、たびたび聞きます。

 リモートワークは効率的な働き方である一方、自分自身で管理しないと、歩かないどころか、家から一歩も出なくなる可能性が高くなります。今やクリック一つで、日用品から食事から、何でも自宅に届く時代。恐らく、外出しなくても1週間程度なら、仕事はできるし、生命も維持できる時代に突入します。

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中野ジェームズ修一

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球の福原愛選手やバドミントンの藤井瑞希選手など、多くのアスリートから絶大な支持を得る。クルム伊達公子選手の現役復帰にも貢献した。2014年からは、青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。主な著書に『下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』(大和書房)、『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

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