東京五輪で胸打たれた国際交流の名場面 日韓台の表彰台自撮りに「五輪はこうあるべき」
東京五輪は8日の閉会式をもって終了する。コロナ禍で行われた今大会、感染対策が強いられた中で五輪らしい、スポーツらしい数々の国際交流が生まれ、話題となった。
五輪&スポーツらしい数々の国際交流が話題に
東京五輪は8日の閉会式をもって終了する。コロナ禍で行われた今大会、感染対策が強いられた中で五輪らしい、スポーツらしい数々の国際交流が生まれ、話題となった。
アーチェリー男子団体で生まれたのはアジア3か国のフレンドシップ。韓国が金メダル、台湾が銀メダル、日本が銅メダルを獲得し、行われた表彰式。韓国の選手が表彰台の真ん中でスマホを掲げ、日本と台湾の3人、韓国の2人も加わり、9人で記念撮影を行った。この出来事は話題を呼び、SNS上のファンは「素晴らしい光景すぎた!」「めちゃくちゃほっこりする」「このシーン可愛かった」「五輪はこうあるべきだよね」と感動が広がった。
競技特有の交流が話題になったのは陸上男子十種競技。「キング・オブ・アスリート」を決める過酷な競技は、2日間にわたり10種目が行われた。全競技を終えた後、戦い抜いた21選手はトラックに寝転び、上空のドローンカメラに向かって笑顔の集合写真を撮影。過酷ゆえに友好的なコミュニケーションが生まれる競技だが、「この写真は素敵だ」「私のスーパーヒーローたち」「なんて素晴らしい瞬間」と海外ファンも心を打たれた。
日本選手に対して競技特有の文化を示したのが、空手の女子形決勝。日本の清水希容に勝利し、金メダルを獲得したサンドラ・サンチェス(スペイン)は試合後、まず最初に清水の古川哲也コーチの前で一礼。しっかりと膝をついた後で壇上から降りた。これに日本のファンからは「礼を欠かさず日本人より日本的!」「和の心 素晴らしいですね」「空手への情熱大事にしてる姿」との声が上がり、サンチェスの振る舞いが反響を呼んだ。
ほかにも多くのスポーツマンシップや交流が生まれた東京五輪の17日間。無観客で行われた大会だったが、テレビ画面を通じてでも忘れられない記憶がいくつも生まれた。
(THE ANSWER編集部)