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「前田を見て、子供の頃を思い出したんよ」 激闘の120分に郷愁を感じた久保竜彦の贈る言葉

サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は5日(日本時間6日)、決勝トーナメント1回戦で日本はクロアチアと1-1で突入した延長戦で決着つかず、PK戦の末に1-3で敗退。史上初のベスト8はならなかった。元日本代表FW久保竜彦は「THE ANSWER」の電話取材に応じ、激闘をドラゴンの目で分析した。後編は、前半43分にFW前田大然が決めたゴールに郷愁を感じ、今大会最後のメッセージとして日本サッカーの未来へのエールも送った。(取材・構成=THE ANSWER編集部・神原 英彰)

W杯クロアチア戦、前半43分に先制ゴールを決め喜ぶFW前田大然【写真:ロイター】
W杯クロアチア戦、前半43分に先制ゴールを決め喜ぶFW前田大然【写真:ロイター】

日本―クロアチア戦ドラゴン分析後編「喜び方を見て、ファンになったよね、前田の」

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は5日(日本時間6日)、決勝トーナメント1回戦で日本はクロアチアと1-1で突入した延長戦で決着つかず、PK戦の末に1-3で敗退。史上初のベスト8はならなかった。元日本代表FW久保竜彦は「THE ANSWER」の電話取材に応じ、激闘をドラゴンの目で分析した。後編は、前半43分にFW前田大然が決めたゴールに郷愁を感じ、今大会最後のメッセージとして日本サッカーの未来へのエールも送った。(取材・構成=THE ANSWER編集部・神原 英彰)

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 ◇ ◇ ◇

 森保さんは攻めるっちゅうか、勝負する布陣やったと思う。やり方を変えて、堂安を先発にして。

(グループリーグで)押し込まれる時間が長かったのをどうにかしたいという。森保さんが、あのロシア(W杯決勝トーナメント1回戦ベルギー戦逆転負け)を知っとるわけやから、決勝トーナメントはそういうやり方なんやってのは思ったし、グループリーグと戦い方が全然違ったよね。あの越え方しかないんやと。

 守って、守って、というグループリーグのやり方をするんじゃなく、あそこで前に行かないと、次がないんやと。攻めて、越えて、というのはあったんやろうね。

 ただ、2大会連続で行ったのも初めてやろ。これを積み重ねていくしかないよね。ジャンプアップはないんよ。いきなり強くなったり、上手くなったりはない世界と、選手はみんな分かってる。今大会やったら三笘だったり堂安だったり、そういう選手が(同じ世代で)重なって出てくるんが、強い国なんかなと思うよね。

 あのリーグ(E組)であんな試合見れると思わんかったし。ベスト16に続けていけるんは、今後積み上げていくんには必要なことやし。続けていくしかないよね。

 でも、今日でファンになったよね、前田の。ゴール決めた時、前田の喜び方を見てね、いい感じに喜んで。子供みたいに喜びよったよな。本当、W杯は前田ありきの森保さんの戦い方。見た目は黙々とやるタイプと思ったけど、あの喜び方を見て、自分と重なるっちゅうか。

 子供の頃にゴール決めた時のあれを思い出したりしたよね。夢、憧れで目指してやってきたところで点を決めたときってあんな風になるんかなと思ったし。

 みんな(サッカーをやってきた人は)選手それぞれに(エネルギーを)感じてたと思う。小さい頃に見たもの、感じたものがあってね。俺は前田大然から感じてたけど、あんなサッカーしてくれるんだから。頑張ろうって思ったよね、俺の場合は。

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