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日給4200円で「暑さ30度の中13時間労働」 未完成のW杯カタール宿泊施設で作業員が不満

サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)が開幕。世界中のサッカーファンが4年に一度の大会に注目しているが、現地ではサポーターの宿舎施設に不評の声が集まっていると海外メディアが報じている。英紙は、施設を作るための劣悪な労働環境を報道。「30度の暑さの中14時間シフトに入れられている」などと伝えている。

W杯の観戦に訪れるファンたち【写真:ロイター】
W杯の観戦に訪れるファンたち【写真:ロイター】

不評の宿泊施設、英紙が作業員の労働環境を報道

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)が開幕。世界中のサッカーファンが4年に一度の大会に注目しているが、現地ではサポーターの宿舎施設に不評の声が集まっていると海外メディアが報じている。英紙は、施設を作るための劣悪な労働環境を報道。「30度の暑さの中14時間シフトに入れられている」などと伝えている。

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 カタールW杯は20日に開幕したが、2日前の時点で受け入れ態勢が整っていない施設があると英紙「ガーディアン」などが指摘。21日に米国―ウェールズ戦が行われたアフメドビンアリー・スタジアムに隣接する「The Rawdat Al Jahhaniya」を取材したところ、サポーターが泊まる数百の海上コンテナの横にフォークリフトとブルドーザーが放置されており、ダブルルームで1泊172ポンド(約2万8700円)であることなどを報じていた。

 海外ファンからも疑問の声が上がっていたカタールの宿舎だが、英紙「デイリー・メール」は「カタールの1泊180ポンドの簡易宿泊施設を完成させるために、移民労働者が30度の暑さの中14時間シフトに入れられている。ワールドカップはもう始まっているというのにファンの宿泊施設はまだ建設中だ」との見出しで、宿泊施設の過酷な労働環境について報じている。

 記事によると、ドーハのフリーゾーン複合施設の3分の1はまだ建設中であり、最後の宿泊施設の完成のため、労働者は焼けるような暑さの中で14時間シフトで働いているという。1時間の休憩はあるとはいえ、早朝5時から夜7時まで13時間も労働しているとも伝えられている。

 同紙は「いくつかの小屋はまだ家具が備わっていない。水道が通っていないトイレがその外に並べられている」「日給25ポンド(約4200円)で働く2人のインド人移民労働者いわく、現場監督は急いで完成させるために、25ポンドの暫定的なボーナスを提示したという」と現状についても伝えている。

 労働者の1人は「彼ら(現場監督)は『急げ、急げ』と言ってくるんだ」「5日以内に完成させたいと彼らは言っている。そして誰もこの仕事を離れて別のところに行くのを許されていないんだ」と不満を漏らしたと記されている。

(THE ANSWER編集部)




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