ライバルから「まだ早い」と言われても… 渾身の「ガン無視」で初G1の36歳にファン驚き「結果強い」
中央競馬のG1レースで悲願の初優勝を飾った36歳騎手のレース中の言動への反響が広がっている。19日に中山競馬場で行われた障害競走のJ・G1中山グランドジャンプ(4260メートル、芝・外)は5番人気のエコロデュエル(牡6・岩戸)が先行抜け出しで重賞2勝目。J・G1初制覇を飾った。日本中央競馬会(JRA)は初のビッグタイトル獲得となった草野太郎騎手のジョッキーカメラを公開。なかなか見ることができないレース中の駆け引きの様子に、ネット上の競馬ファンからは「結構喋るんだな」「ガン無視で仕掛けていって」といった声が上がっている。

J・G1中山グランドジャンプ
中央競馬のG1レースで悲願の初優勝を飾った36歳騎手のレース中の言動への反響が広がっている。19日に中山競馬場で行われた障害競走のJ・G1中山グランドジャンプ(4260メートル、芝・外)は5番人気のエコロデュエル(牡6・岩戸)が先行抜け出しで重賞2勝目。J・G1初制覇を飾った。日本中央競馬会(JRA)は初のビッグタイトル獲得となった草野太郎騎手のジョッキーカメラを公開。なかなか見ることができないレース中の駆け引きの様子に、ネット上の競馬ファンからは「結構喋るんだな」「ガン無視で仕掛けていって」といった声が上がっている。
気持ちの強さが表に出た。スタートから折り合いをつけた草野はエコロデュエルとの呼吸を合わせてタイミングよくハードルを飛越していく。ジャンプの際には「ホッホー!」「ヒャッホー!」などと声を上げながらジャンプ。最難関の大生垣を越えると積極的な競馬で先頭を奪った。
すると、競り合っていたジューンベロシティの森一馬騎手から「まだ早いっすよ、太郎さん」と声を掛けられた。しかし、草野は意に介することなくそのままライバルを置き去りにして独走態勢。最終コーナーにはしきりに手綱を動かし「頑張れ! つらいよな。頑張れ!」と愛馬を叱咤した。最後の直線に置かれたハードルを越えると「頼む! 頼む~!」と絶叫。後続の追い上げを封じ、栄光のゴールを1位で駆け抜けた。
JRA公式YouTubeチャンネルが公開したジョッキーカメラの映像には、ゴール前の草野の“魂の叫び”に対して「感動巨編だった」「必死の声が泣ける」などの声が上がっていたが、道中でかわされた会話に対しても「結構平地よりみんな喋るんだな」「早いぞ草野さんって言われてる(笑)」「ガン無視して一気に差を広げる草野太郎騎手」「森一馬にまだ早いとか言われながらもガン無視で仕掛けていって、結果レコード勝ちとかつよい」「ジョッキー同士の会話面白い」といった声も広がっている。
エコロデュエルは2着馬に8馬身差をつける快勝。勝ちタイムは従来の記録を1秒1更新する4分50秒5のレコードだった。
(THE ANSWER編集部)