角田裕毅を「無視した?」 F1レッドブル顧問が“スルー騒動”に弁明「番号を3つ持っていて…」
自動車レースのF1は、第3戦の日本グランプリ(GP)が三重県の鈴鹿サーキットで開催中だ。直前に話題となったのが、唯一の日本人ドライバー角田裕毅のレッドブルへの移籍。ただその際に、チーム顧問のヘルムート・マルコ氏から直接連絡がなかったことが「角田を無視した」と一部で“騒動”になっていた。当事者のマルコ氏は鈴鹿に登場し、理由を説明している。

マメに連絡するマルコ氏が…肝心な時に連絡できなかったワケ
自動車レースのF1は、第3戦の日本グランプリ(GP)が三重県の鈴鹿サーキットで開催中だ。直前に話題となったのが、唯一の日本人ドライバー角田裕毅のレッドブルへの移籍。ただその際に、チーム顧問のヘルムート・マルコ氏から直接連絡がなかったことが「角田を無視した」と一部で“騒動”になっていた。当事者のマルコ氏は鈴鹿に登場し、理由を説明している。
ドイツのモータースポーツ専門誌「MOTORSPORT Magazine」電子版は「ユウキ・ツノダを無視した? マルコ氏、奇妙なF1事件を説明:つながらない2つの電話番号!」という記事で、角田とマルコ氏双方の発言を紹介している。
角田は日本GPに向けての来日後、レーシングブルズからレッドブルに昇格した際の状況を問われ、マルコ氏から直接連絡があったわけではないと明かしていた。記事はこれを「とりわけ驚きだったのは、レッドブルのメインチームへ昇格後、レッドブルの顧問から全く連絡がなかったことだ」と不思議がっている。マルコ氏はドライバーにマメに連絡を取ることで知られ、角田ともいい関係を築いていたからだ。
ただ、5日の予選前にマルコ氏が「奇妙な行き違い」の全貌を明かしたという。母国オーストリアの公共放送「ORF」のインタビューで「ユウキと話をしたんだが、彼は番号を3つ持っていて、そのうち2つがもう使えなくなっていたんだ」と“スルー騒動”を弁明し「わざとではなかった」と続けたという。
角田は、連絡がつかない間に英国にあるレッドブルのファクトリーから日本へ移動。マルコ氏は「彼は日本にいて時差もあった。だからうまくいかなかっただけだ」とこれも原因の一つだとしている。2人はその後、鈴鹿で顔を合わせている。
国内外の注目を集めた昇格初戦、角田は予選でQ2敗退し、6日の決勝は14番手からのスタートになる。マルコ氏は予選の後「彼はスピードに乗っていたはずだが、第一カーブでミスがあり、その後にも(ミスが)あった。あれがなければやってのけていただろう」と角田のパフォーマンスを評している。
(THE ANSWER編集部)