「寄せ集め」ジークスター東京が16戦無敗 指揮官が指摘する選手の変化「何も言わなくても…」
ジークスターが、リーグ初制覇に向けて無敗を守った。ハンドボールのリーグHは15日に第21週第1日を行い、ジークスター東京は愛知・東海市民体育館に乗り込んで大同フェニックス東海と対戦。序盤こそミスから先行を許したが、前半15分過ぎから徐々にペースをつかんで33-28で快勝した。14勝2分けで勝ち点を30とし、首位をキープした。

ジークスター東京が首位キープ
ジークスターが、リーグ初制覇に向けて無敗を守った。ハンドボールのリーグHは15日に第21週第1日を行い、ジークスター東京は愛知・東海市民体育館に乗り込んで大同フェニックス東海と対戦。序盤こそミスから先行を許したが、前半15分過ぎから徐々にペースをつかんで33-28で快勝した。14勝2分けで勝ち点を30とし、首位をキープした。
立ち上がりこそ大同にリードを許した。シュートをミスし、守備の連係も今ひとつ。それでも崩れないのが今季の強さ。17分に伊禮雅太(23)のゴールで11-11にすると、18、19分には細川智晃(29)がスピードを生かして連続得点。その後も泉本心(22)、伊禮らがゴールを決めて差を広げた。
「昨年までならミスから自滅することも多かったけれど、今年は試合中に修正できている」と、佐藤智仁監督は振り返った。「寄せ集め」チームの勝負弱さが、今年は解消されつつある。「我々が何も言わなくても、選手同士で言い合うようになった」と同監督。選手たちの「勝ちたい」という強い気持ちが、結果に表れているという。

もっとも、ミスが目立ったのも事実。ホーム戦では前半だけで9点差をつけて快勝したが、この日は中盤過ぎても競り合った。「もっと圧倒して勝たないといけない。スキを見せたら、相手は『次は勝てる』と思う。まだまだ足りないです」と玉川裕康主将(29)は厳しい口調で言った。その厳しさが、チームを成長させている。
レギュラーシーズンは残り10試合。14チーム中上位6チームがプレーオフに進むレギュレーションだが、ジークスターは首位にこだわる。佐藤監督は「プレーオフはあるけれど、まずはレギュラーシーズンを首位で終わることが重要。選手たちの思いも同じです」。レギュラーシーズンで格の違う強さを見せつけ、初のリーグ制覇まで突っ走るつもりだ。
勝ち点1差で追ってくるブレイヴキングス刈谷とのホーム戦は5月6日、リーグ5連覇を狙う豊田合成ブルーファルコン名古屋とのホームでの試合はレギュラーシーズン最終の5月25日、ともにアリーナ立川立飛で行われる。リーグH初代王者、チームとしても初のタイトル獲得へ、ジークスターに慢心はない。
(荻島弘一)
(THE ANSWER編集部)