見抜いた23歳の資質「球界トップ級になれる」 井端監督が太鼓判、侍デビュー水谷瞬が秘める対応力【侍ジャパン】
野球日本代表「侍ジャパン」は5日、京セラドーム大阪で「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ」を戦い、オランダ代表に5-0で快勝した。来春に迫ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、新戦力の発掘を狙っての強化試合。「1番・DH」で先発起用した水谷瞬外野手(日本ハム)が初回先頭打者本塁打を放ち、期待に応えた。井端弘和監督には水谷を「球界トップクラスになれる」とまで高く評価する理由があった。

国際大会向きの資質を発揮「何にでも対応しそうな…」
野球日本代表「侍ジャパン」は5日、京セラドーム大阪で「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ」を戦い、オランダ代表に5-0で快勝した。来春に迫ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、新戦力の発掘を狙っての強化試合。「1番・DH」で先発起用した水谷瞬外野手(日本ハム)が初回先頭打者本塁打を放ち、期待に応えた。井端弘和監督には水谷を「球界トップクラスになれる」とまで高く評価する理由があった。
世界相手の戦いでは、長打がモノをいうと見定めた通りの戦いだった。日本は水谷の先頭打者本塁打で流れをつかむと、投手陣がオランダを1安打に封じる完封リレー。打線は6回、8回に2点ずつを加えて逃げ切った。
水谷はこれが初の日本代表。緊張感のかけらも感じさせないような働きには指揮官も「ファーストスイングでホームランですからね。いきなりヨーイドンで1点は、ゲーム展開が楽になる。非常に良かった」と手放しの喜びようだ。
ただ、この結果も偶然ではない。水谷は2023年オフの現役ドラフトでソフトバンクから日本ハムへ移籍し、昨年が初の1軍出場だった23歳。井端監督は選手の視察を繰り返す中で、水谷には国際大会向きの資質があると見抜いていた。
「なんかシンプルで、じっとしたところからパンとバットが出てくる。見ていると何にでも対応しそうな感じを受けるんですよね。確率を上げてくれると、間違いなく球界でもトップクラスの選手になれる。さらなる飛躍を期待できる選手だと思っています」
国際大会は対応力の勝負と言っていい。相手に合わせていく術を持っている選手が結果を残し、迷っているようではあっという間に終わってしまう。水谷はそこで、勝者の側に立てる資質を持っているというのだ。
来春のWBCでは大リーグでプレーしている選手が日本代表の中心となると見込まれている。外野には鈴木誠也(カブス)や吉田正尚(レッドソックス)もおり、代表入りは極めて狭い門となる。そこで水谷がシンデレラボーイになれるのか。「期待しかないですよ。明日は守ってもらいますし、守備も行けるところを見せてもらいたい」という指揮官の言葉に応え続けた先に、道が開ける。
(THE ANSWER編集部)