米記者が“陰謀論”に持論

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の“陰謀論”を未だに唱える人へ、米メディアが再び全否定の記事を掲載している。元通訳の水原一平被告が6日（日本時間7日）、米カリフォルニア州の裁判所に出廷し、4年9か月の禁錮刑と約1700万ドル（約26億円）の賠償命令を言い渡された。米識者は「他の説よりは間違いなく信じられる」としている。

　米ヤフースポーツはブロガーのジャック・ベア氏の著名記事を掲載。「オオタニの陰謀論はいつになったら終わりを迎えるのか？」と疑問を呈している。

　昨年3月に発覚した際の混乱に触れ、「実際にはオオタニが賭博しており、表向きには忠実なミズハラがスケープゴートになっているという陰謀論の温床になった」と説明。当時、一部から囁かれた無用な噂話だったが、「詳細が明らかになるにつれ、この考えはますます説得力がなくなった」と以降の経緯をつづった。

　大谷は会見で無実を主張し、数々の証拠が出ても当初の説を押し付ける人がいる状況があるようだ。記事では大谷に過失があると決めつけるのは「MLBやIRS（内国歳入庁）、司法省、刑事告発されている違法なブックメーカーが結託したと信じることと同じだ」と指摘している。

　さらに「通訳がMLBで一番有名な選手の口座に何度もアクセスし、本人の前で平然と何百万ドルも盗むことができるとは信じがたい」と事件の衝撃度をつづりつつ、「他の説よりは間違いなく信じられる」と陰謀論を否定している。