ベッツ妨害で無期限出禁のヤ軍ファン 届いた誹謗中傷、汚物…悪質な嫌がらせの嵐に「絶句した」
米大リーグのドジャースは昨季、4年ぶりにワールドシリーズ(WS)を制した。WS第4戦ではヤンキースファンの2人が、ドジャースのムーキー・ベッツの守備を妨害する前代未聞の事件が発生。ファンには入場禁止処分が科せられ、実名が公開されるなど物議を醸した。米メディアは当該ファン1人に対するインタビュー記事を公開。事件後に彼の「人生がいかに変わったか」について明かしている。

昨季WS第4戦で妨害行為
米大リーグのドジャースは昨季、4年ぶりにワールドシリーズ(WS)を制した。WS第4戦ではヤンキースファンの2人が、ドジャースのムーキー・ベッツの守備を妨害する前代未聞の事件が発生。ファンには入場禁止処分が科せられ、実名が公開されるなど物議を醸した。米メディアは当該ファン1人に対するインタビュー記事を公開。事件後に彼の「人生がいかに変わったか」について明かしている。
事件が起きたのは、ヤンキースタジアムで行われたWS第4戦の初回のヤンキースの攻撃時。右翼ファウルゾーンに飛んだ打球を、右翼手のベッツがフェンス際で左手のグラブを伸ばして捕球すると、客席最前列にいたヤンキースファンが、ベッツのグラブをつかんで広げ、無理やりボールを“強奪”。隣の男性もベッツの右手を掴んで加担した。一歩間違えば怪我にもつながりかねない危険な行為に、ベッツも怒りの表情を浮かべていた。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、「ワールドシリーズの悪名高い瞬間以降、出禁になったヤンキースファンのオースティン・カポビアンコの人生がいかに変わったか」という見出しで、当該のファンのうち、コネチカット州出身の38歳オースティン・カポビアンコ氏にインタビューを敢行した。
記事では「彼は見知らぬ人から『地獄に落ちろ』やそれよりも酷い何百というテキストメッセージやボイスメールを受け取った」とし、「今冬、全MLB球場への無期限出禁を伝える手紙をカポビアンコがMLB機構から受ける少し前に、届いた異質なものに彼は絶句した」と伝えている。