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イチロー超絶プレーの“被害者”が明かす「ありえない」 今でも忘れぬ衝撃「永遠に残るだろう」

米大リーグ通算3089安打を放ったイチロー氏が、日本人初の米野球殿堂入りを果たしたことで、過去の超絶プレーが再び脚光を浴びている。“被害者”となったのはアスレチックスなどで活躍したテレンス・ロング氏。米メディアに対し「オー・マイ・ゴッド。ありえない」と当時の衝撃を語った。

イチロー氏【写真:Getty Images】
イチロー氏【写真:Getty Images】

テレンス・ロング氏が当時を振り返る

 米大リーグ通算3089安打を放ったイチロー氏が、日本人初の米野球殿堂入りを果たしたことで、過去の超絶プレーが再び脚光を浴びている。“被害者”となったのはアスレチックスなどで活躍したテレンス・ロング氏。米メディアに対し「オー・マイ・ゴッド。ありえない」と当時の衝撃を語った。

 2001年4月11日(日本時間12日)、敵地アスレチックス戦の8回1死一塁。マリナーズの右翼を守っていたイチロー氏は、ライト前に転がった打球にチャージすると、小さく、素早いフォームで三塁へ送球した。三塁手が動かないほど正確かつ、矢のようなスピードの送球で見事一塁走者をアウトに。今でも好守の代名詞として語り継がれる“レーザービーム”誕生の瞬間だ。

 米スポーツ専門局「ESPN」は「イチローが殿堂入りした理由。チームメート、対戦相手から」という記事を掲載。この中でロング氏は三塁突入を試みた理由を「その年の序盤、シアトルでも同じような状況があった。右翼に飛んだ球だった。でも少し右中間寄りだったから、問題なく一塁から三塁に行くことができたんだ」と、一度成功していたためだと明かす。

 この時の打球はイチロー氏の正面へ飛んだが「リプレーを見たら彼が捕球した時に、僕は既に二塁を3、4歩回ったところだった。だから彼(イチロー)が僕をアウトにするはずがないと思って走っていた」と、何の疑いもなく三塁へ向かった。

 ところが「三塁手の目が見えたら、その目がボールを見ていたんだ」。背後からすさまじい送球が迫っているのに気付き「OK。この球は僕を追い越すだろうな」と選択を迫られた。「どちらに転んでも自分は永遠にESPNに残るだろうと思ったけどね。賢い方法としてはスライディングして惜しいと見せかけることだった。最悪なやり方は、立ったままつっこむこと。これはもっと恥ずかしいことになると思った」。ロング氏が選んだのは前者だった。

「その途端にボールが自分の前を横切ったんだ」

 当時の衝撃は今も生々しい。ロング氏は「オー・マイ・ゴッド。あんな送球はありえない」と振り返る。ファンも選手も驚かせた奇跡の送球は、いつまでも伝説として語られ続ける。

(THE ANSWER編集部)



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