第1セットで炸裂させた美技に実況賛辞「このようなショットはあまり見たことない」

　女子テニスの中国オープンは6日、シングルス準決勝で世界ランク6位の大坂なおみ（日清食品）が同20位のアナスタシア・セバストワ（ラトビア）に4-6、4-6で敗れ、決勝進出を逃した。一方、勝ったセバストワは第1セットで激しい撃ち合いから大坂が動けないほどの絶品スライスショットを炸裂。華麗な美技をWTAが動画付きで公開し、実況も「このようなショットはあまり見たことがない」と唸っている。

【注目】CW-Xを川澄奈穂美選手がお試し　運動パフォーマンスを支える「股関節サポート機能」って？（W-ANS ACADEMYへ）

　巧みなテクニックで全米女王を翻弄した。第1セット、2-2で迎えた大坂のサービスゲームだ。大坂の強いストロークに左右に振られながら我慢したセバストワ。そして、左サイドに打ち込まれた次の瞬間だ。バックハンドでボールを切るように打ち込むと、勢いが死んだボールは急失速しながらネット上をギリギリ越え、相手コートに落ちた。

　予期せぬ軌道に一瞬、追おうとした大坂もすぐに諦めて動けず。セバストワのポイントとなった。激しい撃ち合いから美技を発揮した瞬間をWTA公式ツイッターは「スライス・オブ・ライフ」とつづり、動画付きで公開。実況も「オオサカは『あれは何？』っていう感じでしたね。このようなショットはあまり見たことがありません」と唸っている。

　大坂のミスこそ多かったが、セバストワも冷静な判断と巧みな技術で勝ち切り、堂々のファイナル進出となった。