寺田明日香も予選落ち「レースになって動かない。なんで？って」

　一方、元日本記録保持者の33歳・寺田明日香（ジャパンクリエイト）も13秒15（追い風0.1メートル）の2組6着、全体36番手で予選落ちした。2大会ぶり3度目の出場だったが、世界陸上初の準決勝進出はならず。「こっち（ブダペスト）に入ってきて調子がよかった。アップも動けたけど、レースになって動かない。なんで？って率直に思う」と振り返った。

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「走っていて『あれ？　2台目が遠いな』と感じた。3台目からも遠い。『遠いな、遠いな』というのが続いた」と感覚が合わず。「この感覚は珍しい。自分でもわからないのは珍しいですね。冷えていたのか。映像を見ながら感覚と照らし合わせて確かめたい」と明かした。

　日本選手権3連覇など第一線で活躍したのち、怪我などを理由に23歳で一度は競技を引退した。14年に結婚し、長女・果緒ちゃんを出産。2年後に7人制ラグビーへ挑戦すると、19年に陸上競技へと復帰した。日本記録を出したほか、21年日本選手権で11年ぶりの優勝。同年東京五輪は準決勝に進出（組6着）した。今年は日本歴代2位タイの12秒86で自己ベストをマークし、6月の日本選手権で優勝していた。

　日本勢は初出場となった田中佑美（富士通）も13秒12（追い風0.4メートル）の5組7着で、いずれも予選敗退となった。