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「背の低い日本バレーがなぜ歴史を作れたのか」 NL最下位の中国メディアが自戒「日本の成功に学べ」

バレーボールの男子ネーションズリーグ(NL)で大会史上初の銅メダルを獲得した日本。23日(日本時間24日)のファイナルラウンド3位決定戦で昨年の世界選手権覇者のイタリアをフルセットの死闘の末に3-2で破った試合は、世界に感動と衝撃を与えた。同大会に出場していた中国でも日本の躍進は話題に。地元メディアでは「『背の低い』日本の男子バレーがなぜ新しい歴史を切り開いたのか」として特集記事を掲載し「中国は日本の成功から学ぶべきだ」と伝えている。

バレー男子日本代表の石川祐希(左)と高橋藍【写真:Getty Images】
バレー男子日本代表の石川祐希(左)と高橋藍【写真:Getty Images】

世界王者イタリア撃破で日本がNL初の銅メダル

 バレーボールの男子ネーションズリーグ(NL)で大会史上初の銅メダルを獲得した日本。23日(日本時間24日)のファイナルラウンド3位決定戦で昨年の世界選手権覇者のイタリアをフルセットの死闘の末に3-2で破った試合は、世界に感動と衝撃を与えた。同大会に出場していた中国でも日本の躍進は話題に。地元メディアでは「『背の低い』日本の男子バレーがなぜ新しい歴史を切り開いたのか」として特集記事を掲載し「中国は日本の成功から学ぶべきだ」と伝えている。


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 開幕から無傷の10連勝を達成するなど、今大会の大注目となった日本。準決勝では世界ランキング1位のポーランドに敗れたものの、3位決定戦では世界王者のイタリアを接戦の末に撃破し、主要世界大会で46年ぶりに表彰台に立った。一方、アジアの雄として出場した中国は2勝10敗で最下位に終わった。同国メディア「湖南日報」は「『背の低い』日本の男子バレーがなぜ新しい歴史を切り開いたのか」との見出しで、日本の躍進を取り上げた特集記事を掲載した。

 記事では「日本チームは身長の面で不利で、ネット際で優位に立つことはできないが、そのサーブによって、アジアの選手も攻撃力の面で世界的な水準に到達可能なことを証明している。日本チームは後衛の守備力も極めて高く、これが攻撃を支え、反撃のチャンスを生み出している」と分析した。その上で「アジアチームが欧米の強大な力に打ち勝つことは完全に可能なのであって、中国の男子バレーボールチームは日本の成功から学ぶべきだ」と記した。

 日本の成功の礎についても解説。「日本のバレーボールは優れた守備、細やかな技術を信条とする。特に前列の体系に優れているが、これは小さい頃からの守備の訓練によって出来上がったしっかりとした基礎に支えられている。日本では小学生からバレーボールが必修だし、高校バレーも盛んで、高校バレーから多くの新星が生まれている。また、日本のバレーボールでは選手が熱い気持ち、闘志に溢れ、粘り強く試合に臨むことが大切にされる」と強化体制についても注目している。

 海外リーグで研鑽を積んだ石川祐希、高橋藍への評価も高く「身長面で優位とは言えないが、2人とも技術的に欠点がなく、強大な能力を具えた前列がチームをがっちり支えている」と称賛。加えてフランスからフィリップ・ブラン監督ら外国籍の指導者を招聘していることにも触れ「ブラン監督は前監督の助手としてチームの状況を細かく把握している。柔軟な戦術を用い、臨機応変の対応力に優れ、チームが劣勢に陥るや否や、状況に応じて対応する」と状況分析に長けていることも指摘する。

 同メディアは「さまざまな面でのアプローチが功を奏し、事は成り、日本の男子バレーボールチームは大きな成果をあげた。中国の男子バレーボールチームもこれに追い付き、正しい道を歩むべきだ。まずは考え方の上で世界につながり、コーチや選手が外に出て行くことが必要だ。次に大切なのは、技術的に進んだプレースタイルに近づき、少しずつ自分の特徴に適した技術・戦術体系を形成していくことだ」と日本の成功例を挙げながら、中国代表への課題も提言して特集を締めている。

(THE ANSWER編集部)





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