三塁走者の場面で打者の折れたバットが足元を襲う

　米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は15日（日本時間16日）、敵地レッドソックス戦に「3番・指名打者」で先発出場し、4打数2安打1打点。同点の6回に一時勝ち越しの適時打を放ったものの、7-9で逆転負けを喫した。5回には折れたバットが三塁走者・大谷の足元を襲うハプニングがあったが、ノールックで払いのけるという“神回避”を披露した。

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　誰もが打球に釘付けになった瞬間、大谷にヒヤリとする場面があった。1点を追う5回1死一、三塁。初球をレフト方向に打ち上げたウルシェラ。ちょうど遊撃手と左翼手の間に落ちるか、という面白い打球となった。この時、折れたバットが三塁走者・大谷がいる方向へ転がっていく。当然、大谷は打球の行方を追ってレフト方向に体を向けていた。

　バットが大谷の足元に転がる。しかし、次の瞬間、大谷は転がってきたバットを右足でよけるように「ヒョイ」と蹴ってファウルゾーンに転がし、ノールックで走路を確保。打球がポトリと落ちると一気に本塁生還した。勢い良く足に直撃したり、気付かずにバットで転倒したりすれば、怪我につながりかねない危険な場面だったが、大谷の“嗅覚”で回避していた。

　打っては6回に一時勝ち越しとなるタイムリーを放った大谷。2安打1打点をマークしたものの、守備のミスも絡んでチームは7-9と逆転負けを喫した。