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危機的状況で輝いた2人のバスケ日本代表 CS進出“黄信号”、Bリーグ三河を救えるか

「日本の新エース」と期待される西田

 バスケファンから「日本の新エース」との期待の声も上がり、本人の耳にも届いているというが、「僕的には役割を全うしたという感じです。後半はタイペイも疲れて足が止まっていたので、自分の良さのアタックが効いていた。それを続けた結果が得点にもなりましたし、勝つことができたので手応えは感じています。(自分が引っ張ろうというよりは、)調子がいいのは周りも分かっていたし、富樫(勇樹)さんだったりがボールを集めてくれたので、決めてやろうという感じでした」と、謙虚でいたってマイペースだ。


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「今シーズンに入って、トントンじゃないですけど、すごくいい流れに乗っている感じがしているので、調子良すぎて怖いなあと思う反面、流れに身をまかせてどんどんステップアップできたらなと思っています」

 良い流れに乗れている要因を聞くと、「自分でもよく分からないんですけど……。先を見過ぎず、とりあえず目の前のことを一生懸命、ちゃんとやっているのが大きいんじゃないか」とのことだ。代表戦や移動の疲れがあるなかでも、今節の第1戦では20得点、翌日の第2戦は8得点9アシスト。目の前の求められている役割を全力で果たした姿こそが、答えなのだろう。

 その姿勢は日々の練習でも貫かれている。昨年11月のW杯予選Window1中国戦から戻った時、「外国籍選手に対するドライブ」を課題として持ち帰ったと話した西田。「中国戦ではイージーレイアップもコロコロ(落と)しましたし、練習中からトム(・ホーバス)さんにもすごく言われていたので、ワークアウトをしたりして取り組んできました。昨日も勝負どころでバスカン(バスケットカウント)がありましたし、すごく落ち着いて中まで入っていけるようになった。そういうフィニッシュのところはステップアップできている」と自信になった。

 今回のWindow2では、「オフボールのディフェンス」という新たな課題を見つけた。

「特にオーストラリア戦で、オフボールのディフェンスのところで目を切らせてバックカットをやられたりしたので、もっと上達しないとなと思います」

 代表で見つかった宿題と並行して、目下の目標はエースとして三河をCSへ導くことだ。大事なシーンで「ボールを託される責任を感じ、チームを勝たせなければいけない」という重責を担いながら、1プレー1プレー、1戦1戦にまっすぐ向き合う。

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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