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江南南サッカー少年団がダノン杯初優勝 MVPは143センチの小兵・上西遥貴

8人制の少年サッカー大会「ダノンネーションズカップinJAPAN決勝大会」は2日に駒沢オリンピック公園で最終日を行い、男子は決勝戦で江南南サッカー少年団が3-0でサンフレッチェ広島ジュニアを破って初優勝を飾った。

江南南サッカー少年団がダノン杯初優勝【写真:平野貴也】
江南南サッカー少年団がダノン杯初優勝【写真:平野貴也】

埼玉の江南南が初優勝、3点目を決めた主将の上西君がMVP受賞

 8人制の少年サッカー大会「ダノンネーションズカップinJAPAN決勝大会」は2日に駒沢オリンピック公園で最終日を行い、男子は決勝戦で江南南サッカー少年団が3-0でサンフレッチェ広島ジュニアを破って初優勝を飾った。


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 中盤からドリブルで敵陣を破って好機を演出し、3点目を決めた主将の上西遥貴君は、大会MVPに輝いた。埼玉県熊谷市を活動拠点とする江南南(こうなんみなみ)サッカー少年団は、今季で創設34年目。少年サッカーの日本一を決める全日本少年サッカー大会(2003年度)など数々の大会で優勝している。

 一般的にはJクラブの方が知名度は高いが、少年サッカー界では同等以上の知名度を誇り、日本代表MF原口元気(デュッセルドルフ)ら多くのJリーガーを輩出しているチームとしても知られている。伝統的に、対人戦で攻守にたくましさを持つチームだ。松本暢佑監督(※暢の字は、正しくは「巾」に「昜」)は「ポゼッションの練習は、ほとんどやらない。1対1などが多い」と話した。技術力のある上西君には、小学4年次から6年生のチームでプレーさせてきたという。

 10分ハーフで行われた決勝戦は、広島ジュニアに押し込まれる展開でスタートしたが、守備陣がタイトに守ってゴールを死守。後半に入ると、上西くんのドリブルで押し返して逆襲。コーナーキックのこぼれ球を押し込む形で2点を奪い、最後は上西君のドリブルシュートで3点目を奪って勝利を決定付けた。

 上西君は、身長143センチで小柄だが、プレーの緩急と判断に優れ、相手が近寄って来ても奪われずにボールを運びながら、ラストパスやシュートを繰り出していた。松本監督は「アイツだけ(プレッシャーの中でも)ちょっと落ち着いている。相手が当たりに来るのもよく見えていると思う」と技術を発揮できる胆力を称えた。

 プレーの質は、敵将も認めるところだった。広島ジュニアは、グループリーグと決勝戦で2度、江南南に敗れた。日頃、Jクラブで優秀な選手を預かっている広島ジュニアの渡辺康則監督も「前が空けば自分で仕掛けて来るし、自分のところでは厳しいと思えば周りを使ってくる。賢さのレベルが高いと感じた」と賛辞を送った。

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