最近とにかく多い「子どもの食が細くて心配」の声 “たくさん食べられない子”卒業の3つのカギ
合宿中に分かる「よく食べる子」「食べられない子」の食事の差とは
まず、「十分な睡眠」で脳の疲れを取り除きます。胃腸の働きを司る脳を元気に保つことで、胃腸を健やかに保ちます。
そして、起床後は朝食を摂る前に、コップ1杯~半量程度の常温の水または白湯を飲みましょう。水を「ゴクン」と飲むと、脳に「朝だよ」とお知らせする信号が届きます。すると、目覚めのスイッチが入り、胃腸が元気に働き始めます。
水は常温か少し温かいぐらいの温度がおすすめ。体が冷えると消化酵素の働きが悪くなるので、特に冬場は冷たすぎないよう気をつけましょう。
合宿中、「よく食べる子」「食べられない子」の食事をみていると、一番食べる量に差がみられるのが朝食です。朝食が食べられないという選手は、まずはこの2点を習慣にするとよいでしょう。
それでも食が進まない場合、朝食は「あまり噛まなくても飲み込めるもの」も出してみてください。
その代表がゼリー類。よくスーパーやコンビニエンスストアで見かける、缶詰のみかんをどっさり加えたようなゼリーは1個で200kcalぐらい摂れます。こういった果物をたっぷり加えたゼリーや牛乳寒を、購入したり、家で作ったりして出してみてください。これは、食が細い、食欲がないというときに、プロの野球選手も取り入れている方法なんですよ。
ほか、果物と野菜と牛乳で作ったスムージーもおすすめです。固形物でないもの、のど越しの良いものは「たくさん食べている」という感覚が薄いので、心の負担になりません。同時に日中に必要なエネルギーを補給できるので、ぜひ試してみましょう。
ただし、ゼリーやスムージーはあくまで通過点。最終的には、食事をしっかり食べられるようになるのが目標です。