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すぐに痩せたい夏、その「置き換えダイエット」は大丈夫? オススメは“夕食”にあり

「食べて、消費する」ループを作ることがダイエット成功の近道

 とはいえ「太りやすくなった」「夏ヤセをしなくなった」という方が、夏に向けて食事制限で体重を落としたい、という気持ちになるのもわかります。しかし、初夏から初秋にかけては、日中、気温が高く、室内は冷房が効いているなど、寒暖差が大きく、体は大変なストレスにさらされます。そういう時はむしろ、栄養価の高いものをしっかり食べないと、体がもちません。また、女性は真夏でも冷えに悩む方が多い。ですから、日中、カロリーのあるものをしっかり食べて、体温を上げることは、とても大事なのです。

 どうせ「置き換えダイエット」をするのであれば、一品で、たくさんの栄養と食材が摂れるものにしませんか? そこで、おすすめしたいのが夕食の「具沢山スープ」ダイエットです。

 野菜をたっぷり入れた温かいスープは、栄養満点で低カロリー。しかも体を冷やしません。朝食と昼食はがっつり食べて頭と体をしっかり働かせる。そして、あとは寝るだけ、夕食を具沢山スープで軽めに済ます。食事が22時以降と夜遅くなる場合は、ご飯を抜いてもOKです(スポーツ選手は、ご飯抜きはNGです)。

 具材はにんじん、玉ねぎ、イモ類(ジャガイモ、さつまいも)をベースに、あとは何を加えてもOK。なすやズッキーニといった季節の夏野菜、小松菜やホウレン草といった葉野菜、さやいんげんやそら豆、ひよこ豆などの豆類、そしてきのこ類と、種類の異なる野菜を1品ずつ入れるとバランスも良くなります。さらにトマトやかぼちゃなど、野菜ベースのスープにすれば、本当にたっぷり、野菜をいただけます。

 これを休日にたくさん作り置き。日によって、鶏ささみ肉や卵、豆腐など、異なるたんぱく質の食材を加えましょう。飽きたらカレー粉を入れてカレースープに変身させたり、グリルした肉や魚のソースとしてたっぷり使ったりするのもいい。

 代謝は年々低下しているので、もちろん、今までと変わらない生活を続けていたら、体脂肪はついていきます。かといって、栄養価が低く、低カロリーのものを食べ続けては、疲労とストレスだけが蓄積し、いつか反動が来ます。

 ダイエットの一番のポイントは、「ガマンをしない」です。栄養価の高く、低カロリーな食事を味わって食べる。そしてできれば、少しだけでも運動をする。そうやって、「食べて、消費する」ループを作ることこそ、ダイエット成功の近道ですよ。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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