カロリーだけで大丈夫? 「栄養成分表示」でチェックしたい“もう一つの項目”
迷ったら脂肪量の少ない方を選ぶだけでも1日の摂取量はかなり減らせる
ただ、厳密に脂質量を把握するのもなかなか難しい。でも例えば二者択一で迷った時に、栄養成分表を見て、脂質量の少ない方を選ぶだけでも、1日に摂る脂質量はかなり減らせます。
1食当たり10g、20gの差でも、塵も積もれば山となる、です。コンビニエンスストアの食品や加工食品の商品だけでなく、今ではファミリーレストランやファストフード店のメニューにも脂質量が表示されています。外食・中食はどうしても脂質が多くなるので、例えばカツサンドよりもミックスサンド、唐揚げ弁当よりも焼き鳥弁当など、迷ったら脂質量の少ない方を常に選ぶくらいでも、ちょうどよいと思いますよ。
試しに、今日のランチから脂質量をチェック。おにぎり1個には1gも含まれないのに、菓子パンは10gも含まれていたり、から揚げ弁当は25gをゆうに超えていたりと、きっと発見があるでしょう。
選び方が変われば、自然と脂質量をコントロールできるようになります。油は体にとって大切な栄養素の一つであり、美味しさの元。これからも、上手に摂り入れていきましょう。
※1 脂質の目安量は、1日に摂取するエネルギー量の約25%として計算(例 成人男性は2650kcal×0.25=663kcal。脂質1gは9kcalなので換算すると、663kcal÷9kcal=73g。1日3回食事をするとして約25g/1回)
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)