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将来フィジカルトレーナーになりたい モノをいうのは「現場力」、必要な知識・資格は?

この職業で長く食べていくためには「仕事が好きかどうか」が大きい

 将来、トレーナーとして「誰を対象に仕事をしたいのか」、そして「対象者に何を提供したいのか」を明確にすると、進むべき道や必要な資格が自然と見えてきます。

 また、現場に出てからも、方向転換することはできます。実際、理学療法士の勉強を進めていたり、国家資格を取ったりした後、フィジカルトレーナーに転向される方も多い。ですから、「今は何をやりたいのか」を考え、取得する資格を選んでよいと思います。

 ちなみに私も、元々は理学療法士を目指していましたが、いろいろと調べて行くなかで自分のやりたい仕事は、「マイナスをゼロにする」リハビリではなく、結果を求める選手たちを「ゼロからプラスにする」仕事をしたいと、方向転換をしました。「ゼロにして送り出す」のではなく、目標に向かう選手を長期に渡り支え、共感しながら、現場でサポートする仕事がしたいと気づいたためです。

 個人的にはこれから進学先を選べるのであれば、体育大学がおすすめです。やはり体の基礎的なことを学べますし、知識や理解に広さと厚みが持てます。

 それから、この職業で長く食べていくには、仕事が好きかどうかがすごく大きいと感じます。「好き」という気持ちのある方はそれが原動力になり、成功します。

 フィジカルトレーナーは、様々な形で人間の体と関わることのできる、とてもやりがいのある仕事です。晴れて学校を卒業した際は是非、私の会社に連絡をください!

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

フィジカルトレーナー、(株)スポーツモチベーション 会員制パーソナルスポーツクラブ『CLUB100』最高技術責任者、PTI 認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー、米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。フィジカルを強化することで競技力向上や怪我予防、ロコモ・生活習慣病対策などを実現する「フィジカルトレーナー」の第一人者。オリンピアンを始め、多くのアスリートから絶大な支持を得る。2014 年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。早くからモチベーションの大切さに着目し、日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナーとしても活躍。『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経 BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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