コラムの記事一覧
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高校サッカーの名門“市船”の重みとシゴキ 北嶋秀朗「すべて肯定するわけではなく…」
2023.02.19昨年のカタール・ワールドカップで、強豪ドイツとスペインを破った日本代表は4度目のベスト16進出を果たし、Jリーグは今年、1993年の開幕から30周年を迎えた。新たな歴史の1ページを一つひとつ書き加えながら、さらなる高みを目指して前進する日本サッカー。北嶋秀朗(44歳)も、そんな歴史とともに奮闘してきた蹴球人だ。サッカーへの情熱を燃やしながら歩んできた道と、指導者としての今を描くインタビュー。第1回では高校サッカーの“名門”、市立船橋での日々と厳しさの中で得たものを振り返ってもらった。(取材・文=小宮 良之)
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30年で「10→60」クラブに拡大 Jリーグが変えた日本スポーツ界と地方都市の風景
2023.02.17日本サッカーの新しいシーズンは、前年のリーグチャンピオンとカップウィナーとの対戦から始まる。2月11日に国立競技場で開催された、FUJIFILM SUPER CUP(以下、スーパーカップ)。今年はJ1王者の横浜F・マリノス、そしてJ2ながら天皇杯覇者となったヴァンフォーレ甲府と顔合わせとなった。J2クラブが天皇杯に優勝し、そのままスーパーカップに出場するのは、Jリーグ開幕から30年で初めてである。
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日本代表で唯一の女性選手 「生死彷徨った」車いすラグビー倉橋香衣の人生のテーマ
2023.02.17車いすラグビー日本代表チームで唯一の女性選手として活躍する倉橋香衣(商船三井/AXE)。男女混合競技とはいえ、圧倒的に男性選手が多い環境の中でも怯むことなくタックルを仕掛け、体を張ったプレーで仲間のトライを演出する姿が印象的だ。そして何より、彼女の存在を大きく印象づけるのが、周囲を明るく照らす大きな笑顔でもある。
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井上尚弥に打たれ続けた言葉のジャブ 「逸材」の従兄・浩樹が30歳で現役復帰するまで
2023.02.17ボクシングの元日本スーパーライト級(63.5キロ以下)王者・井上浩樹(大橋)が16日、東京・後楽園ホールの同級ノンタイトル8回戦でパコーン・アイエムヨッド(タイ)に2回0分38秒TKO勝ちした。一度引退し、2年7か月ぶりの現役復帰戦。前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥と拓真兄弟をいとこに持つ30歳には、復帰を決断するまでに尚弥の言葉や葛藤があった。戦績は30歳の井上が16勝(13KO)1敗、27歳のアイエムヨッドが4勝(4KO)1敗。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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銅メダリストが感謝する様々なサポート 再確認した応援が持つチカラ(GROWINGへ)
2023.02.15東京パラリンピック開催から、およそ1年半。リオデジャネイロ大会に続き、2大会連続で銅メダルを獲得した日本代表は、2022年10月の世界選手権(デンマーク)でも銅メダルを手にし、2024年のパリパラリンピックに向けて着実な歩みを続けている。
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仲間の理解から始まるチームの輪 違いを越えて生かす自分らしさ(GROWINGへ)
2023.02.15東京パラリンピックで日本代表が銅メダルを獲得し、話題となった車いすラグビー。トライをとるため車いす同士が容赦なく激しくぶつかり合う、そんな光景に驚いた人も少なくないだろう。ガシャーン!と大きく鳴り響く衝突音が象徴するその激しさから、かつては「マーダーボール(殺人球技)」と呼ばれていたそうだ。
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那須川天心の異端児流デビュー戦会見 時代と逆行、ボクシング界に現れた「変なヤツ」
2023.02.14ボクシングに転向した那須川天心(帝拳)が13日、4月8日に東京・有明アリーナでのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦で、日本バンタム級4位・与那覇勇気(真正)と対戦することが都内の会見で発表された。試合はAmazon プライム・ビデオで生配信。銀髪の外見だけではなく、言葉や行動でも「時代の逆を行く」と異端児ぶりを存分に発揮した。そこには唯一無二の熱意が溢れている。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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那須川天心、井上尚弥の話題に言葉少なの理由 「今は新人。まだ言えない」の真意とは
2023.02.13ボクシングに転向した那須川天心(帝拳)が13日、4月8日に東京・有明アリーナでのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦で、日本バンタム級4位・与那覇勇気(真正)と対戦することが都内の会見で発表された。試合はAmazon プライム・ビデオで生配信。井上尚弥(大橋)と同じ階級になり、会見でも話題を振られたが、多くを語らなかった。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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ラグビーW杯日本代表入りの争いは? リーグ序盤戦で見えたポジション別“最新勢力図”
2023.02.132シーズン目に突入したリーグワンのディビジョン1(1部)は、各チームがカンファレンス内の全チームとの対戦を消化。1月末からは別カンファレンスのチームとの対戦(交流戦)が始まった。序盤戦を終えて、昨季王者・埼玉パナソニックワイルドナイツが唯一の7戦全勝、6勝1分で無敗のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ、6勝1敗の東京サントリーサンゴリアスと、実力拮抗の首位戦線は予断を許さない。上位陣のレベルアップと混戦模様の戦いのなかで、9月に開幕するワールドカップ(W杯)フランス大会へ向けた代表メンバーのパフォーマンス、そしてリーグで輝きを放つ新たな代表予備軍を検証する。(取材・文=吉田 宏)
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サッカーリーグ開催でスラム街の子どもに夢を… A-GOALが取り組むアフリカ支援の形
2023.02.10お世話になったアフリカに、スポーツで恩返ししたいと願う人がいる。「アフリカ」と「スポーツ」をキーワードに支援活動をする一般社団法人「A-GOAL」のメンバーの笹田健史さんだ。笹田さんは今、ケニアにあるアフリカ最大規模のスラム街、キベラ地区に住む子どもたちのためにサッカーリーグを常設したいという仲間の活動を支援している。
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那須川天心は「90%のアンチ」を覆せるか 世界の「帝拳」が描く強力なプロモート方針
2023.02.10キックボクシング界で“神童”と呼ばれた那須川天心が9日、東京・後楽園ホールで日本ボクシングコミッション(JBC)のB級プロテストに合格した。4月に6回戦でボクシングデビューを予定。高い潜在能力と知名度を持ち、スーパースター誕生の期待がかかる。所属する帝拳ジムの本田明彦会長は、今後のプロモート方針を明かした。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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国枝慎吾に引っ掛かった悪気のない言葉 「テニスを車いすでやって偉いね」からの闘い
2023.02.08車いすテニスの国枝慎吾さんが7日、都内にある所属先のユニクロ有明本部で現役引退会見を行った。4大大会では男子世界歴代最多50度の優勝を誇る38歳。パラリンピックと合わせた「生涯ゴールデンスラム」も達成した。長い競技生活の中では、障がい者スポーツとして報われない時期も経験。数々の栄光の裏には、車いすテニスへの目線を変える闘いがあった。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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部活で足りない財源をどう補うべきか 民間企業のスポンサーが珍しくない米国の実例
2023.02.02「THE ANSWER」がお届けする、在米スポーツジャーナリスト・谷口輝世子氏の連載「Sports From USA」。米国ならではのスポーツ文化を紹介し、日本のスポーツの未来を考える上で新たな視点を探る。今回は「高校運動部とスポンサー(民間企業編)」について。
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プロ野球の投手の伸びしろは「恐ろしいものが…」 やり投げ選手が驚くフィジカル潜在能力
2023.01.31現役のプロ野球投手が陸上のやり投げ選手に教えを受け、自主トレーニングで互いの知見を共有し合う。異色の試みが12月中旬、都内で行われた。参加したのはプロ野球の第一線でバリバリに活躍している面々と、やり投げで五輪に出場した経験を持つディーン元気(ミズノ)と小南拓人(染めQ)。ともに「投げる」が共通項にある競技で、何を求めて交流するのか。後編では、参加したやり投げ2人の視点で野球選手の凄みについて迫った。(取材・文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)
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現役のプロ野球投手が悲鳴「無理…血管切れそう」 野球界の常識を壊す異色のトレーニング
2023.01.31現役のプロ野球投手が陸上のやり投げ選手に教えを受け、自主トレーニングで互いの知見を共有し合う。異色の試みが12月中旬、都内で行われた。参加したのはプロ野球の第一線でバリバリに活躍している面々と、やり投げで五輪に出場した経験を持つディーン元気(ミズノ)と小南拓人(染めQ)。ともに「投げる」が共通項にある競技で、何を求めて交流するのか。前編では、参加した投手側の視点でやり投げ選手の凄みについて迫った。(取材・文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)
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一度はバスケを「辞める」と言った田中大貴 人生を変えた高3の出会いとポジティブ思考
2023.01.28東海大では関東大学リーグ戦でチームを7年ぶりの優勝に導き、自身は2年連続MVP&MIPを獲得したり、アルバルク東京ではBリーグ2連覇の他に、新人王、シーズンMVP、ファイナルMVP、ベスト5に選出されたり。日本代表では10年プレーし、2021年東京オリンピックは渡邊雄太(ブルックリン・ネッツ)とともに主将を務めた。現在はアルバルク東京で4シーズンぶりの頂点を目指す田中大貴は、日本バスケットボール界を語る上で欠かせない人物の一人でもある。
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高校サッカー選手権は日本に不可欠 観衆5万人の決勝に海外衝撃、Jユース凌ぐ成功とは
2023.01.27スペインサッカーに精通し、数々のトップアスリートの生き様を描いてきたスポーツライターの小宮良之氏が、「育成論」をテーマにしたコラムを「THE ANSWER」に寄稿。世界で“差を生む”サッカー選手は、どんな指導環境や文化的背景から生まれてくるのか。今回は日本サッカーの年末年始の風物詩となっている全国高校サッカー選手権がテーマ。近年はJリーグクラブのユースに好素材が集まる傾向が強いものの、“センシュケン”の人気は依然として高く、高体連のチームを経由してプロで成長し、日本代表まで上りつめるタレントも多い。世界的に見て稀有な育成システムの現状について考察する。
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結婚、コミュニティ運営、指導者の夢 女子ラグビー鈴木彩香が引退後も切り拓く道
2023.01.267人制、15人制と2枚の日本代表ジャージーでトップ選手として戦ってきた鈴木彩香さんが1月20日、東京・丸ビルで引退会見を行った。所属チームのアルカスクイーン熊谷(アルカス熊谷)も離れること、そして昨年末に入籍したことも明らかにして、現役時代に立ち上げたウィメンズ・ラグビー・コミュニティ(WRC)の運営を軸とした新しい道を走り出す。小学生時代からタグラグビーで活躍して、競技に携わった時間は25年に及ぶ。女子ラグビーの実力も人気も低迷する時代から、7人制が五輪種目入りして脚光を浴び、15人制でも世界ランキング5位のオーストラリア代表らを倒すなど躍進する時代を駆け抜けてきた。そんな女子ラグビーのパイオニアが、四半世紀にわたり熱中してきた楕円球への思い、そして自らが切り拓いてきた競技の現状と未来について語った。(取材・文=吉田 宏)