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開幕4日前に支配下入り…指名漏れ経験、中日27歳ルーキーがNPBに行けた理由 2軍球団も好アシスト

昨春のキャンプで牧野(右)を指導する武田監督(左)【写真:羽鳥慶太】
昨春のキャンプで牧野(右)を指導する武田監督(左)【写真:羽鳥慶太】

遅咲きのプロ入り…最後の後押しは配置転換「残された時間で何を」

「そこで自分のような例もあると、伝えることはしましたかね。諦めるのは簡単だけど、やり続けたほうが、行けなかったとしても自分に残るものがあるはずだよと話をしているので。少しは彼らに届いたのかなとは思いますね」

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 その中で、牧野には首脳陣のアシストがあった。独立リーグ時代から、試合を作る能力には長けていた。オイシックスの1年目は先発ローテーションの中心で、23試合で3勝9敗、防御率4.24。チーム唯一の完封勝ちを記録するなど、序盤はリーグトップクラスの成績を残したが、後半は打ち込まれることが増えた。2年目も先発の一員としてシーズンインしたが、6月にリリーフ転向。140キロそこそこだった球速は「毎月1キロずつ」伸び、最後には153キロまで達した。全力でボールを叩き込む感覚を覚えて欲しいという武田監督の願いを、形にしてみせた。

「こっちもNPBに行って欲しいわけで、残された時間の中で何をできるかというのを考えさせられた1年でしたし、こちらの勉強にもなりました。いい方向にいってくれて本当によかった。調整法も体の管理も変わってくる。そういうのも、上に行くための勉強なんですよ」

 今年も、役割を変えることで新しい自分を見つけてほしいと期待する選手がいる。楽天を戦力外となり加入した宮森智志投手は、先発に転向した。2022年にはリリーフとして、プロ初登板から22試合連続無失点という快記録を残したこともある右腕だ。オリックスを戦力外となり獲得した井口和朋投手も先発転向を予定していたが、開幕直後にメキシカンリーグのベラクルス移籍が発表された。

 オイシックスにはこのオフ、NPB出身者が増えた。今季は勝率5割と、NPBなど上のステージへ5選手を輩出するという大きな目標を掲げている。指揮官としては、NPB復帰を目指す選手と、ドラフト指名を目指す若手の出場バランスに頭を悩ませる。

「ちゃんとリスペクトしながら、本人たちにしっかり確認していこうと思います。『今週どこ出たい?』とか。逆に出番を決めさせようかと。どの試合に合わせるとかこっちが決めるんじゃなく、逆に彼らにプレッシャーをかけていく方法ですね。そうすれば責任持ってその試合に準備してくれるだろうし、言いわけを作らせない状況を与えた方が意識してくれるんじゃないかなと思って」

 チームの勝利を目指す先に、個人それぞれの目標があるのが2軍球団の特徴だ。勝利と成長の二兎を追うシーズンはもう、始まっている。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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