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女子ゴルフ黄金世代で日本一経験 23歳瀬賀百花、絶望も味わったプロテスト6度目の決意

国内女子ゴルフツアーが活況を呈する中、今年も8月から日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プロテストが実施され、4日から2次予選が始まる。合格率3%台の超難関。6度目受験の瀬賀百花(せが・ももか)は「黄金世代」の1人で、「今度こそ」の思いで準備を進めている。高3でいわて国体優勝(個人)。プロテストは一発合格をイメージしていたが、壁は想像以上に厚かった。勝みなみ、小祝さくら、渋野日向子、原英莉花らライバルたちが続々と合格し、活躍する中での苦闘。一時はクラブを置くことも考えたが、「人に恵まれてきた」ことで挑戦を続けられているという。そんな23歳の思いを聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田通斉)

6度目のプロテストを受験する瀬賀百花【写真:本人提供】
6度目のプロテストを受験する瀬賀百花【写真:本人提供】

高3で渋野、原、小祝、稲見、古江らを抑えて国体優勝

 国内女子ゴルフツアーが活況を呈する中、今年も8月から日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プロテストが実施され、4日から2次予選が始まる。合格率3%台の超難関。6度目受験の瀬賀百花(せが・ももか)は「黄金世代」の1人で、「今度こそ」の思いで準備を進めている。高3でいわて国体優勝(個人)。プロテストは一発合格をイメージしていたが、壁は想像以上に厚かった。勝みなみ、小祝さくら、渋野日向子、原英莉花らライバルたちが続々と合格し、活躍する中での苦闘。一時はクラブを置くことも考えたが、「人に恵まれてきた」ことで挑戦を続けられているという。そんな23歳の思いを聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田通斉)

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 瀬賀は2次予選をC地区(11~14日、広島・呉CC)で受験する。約2週間後に迫り、決意を口にした。

「私は人に恵まれています。だからこそ、地元の新潟を離れてもゴルフを続けられています。心から支えてくださったみなさんに恩返しをしたいと思っていますし、今年は例年以上に『今度こそ』の気持ちを強くしています」

 新潟県関川村生まれ。ゴルフ好きの両親に影響され、7歳でクラブを握った。すぐにプロを志し、練習の日々が始まった。ジュニア大会で好成績を残し、高3で出場した国内女子ツアー・ヨネックスレディスで予選通過。いわて国体では、同学年の原、渋野、小祝、1学年下の稲見萌寧、菅沼菜々、2学年下の古江彩佳、安田祐香らを抑えて優勝した。そして、翌年、プロテストに初挑戦した。

「1次、2次と余裕で通過して、最終プロテストの前も落ちることは頭にありませんでした」

 結果は合格ラインに4打足りずに不合格。ショックだったが、「技術が足りなかった。また、来年があるし、今年のQT(ツアー予選会)で頑張れば試合に出られる」と思い、すぐに立ち直ったという。

 当時はプロテスト未合格者でもQTを受験できた。最終QTに進めば、翌年にはステップ・アップ・ツアーの大半に出場ができ、上位35人に入れば、ツアー出場が見込まれた。

「私は3次QTまで進んで、ステップ・アップ・ツアーの3試合に出場できました。あらためて技術の足りなさを感じていましたが、2度目のプロテストも自信満々で受験しました」

 前年に最終プロテストに進出したことで、2次予選からの受験。カットラインを2打上回って通過し、進んだ最終プロテストでは、初日8位、第2日12位。第3日で24位に後退したが、最終日で合格ラインの20位以内に入れる可能性は十分にあった。

「コースは距離が短め、グリーンも速くなく、伸ばし合いになりました。私は第2日までは順調でしたが、第3日からバーディーが獲れなくなり、焦り始めました。最終日は緊張で思うようなプレーができず、ボギーが先行してしまいました」

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