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大谷翔平、運命の赤で結ばれたJALとの縁 米挑戦から支える担当者が見た企業視点の魅力

4年間、大谷の担当を務めた渡邉さん。5月で担当を離れ、後任に後を託す【写真:日本航空提供】
4年間、大谷の担当を務めた渡邉さん。5月で担当を離れ、後任に後を託す【写真:日本航空提供】

怪我をしても社内外で聞こえなかった「なぜ?」の声

 昨年、大谷はア・リーグMVPを獲得。コロナ禍だったため帰国の際に人だかりができることはなかったが、渡邉さんが驚いたのはシーズン中の反響だ。「ここ数年は一番大きかった」と語るように、企業SNSで投稿した際などでその影響力を実感。取引先との話題にも、代表格として名前が挙がっていた。

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 アスリートとの契約には、企業側に一つのリスクがある。故障などが起きてしまった際、現行の広告や支援にそぐわない、相応しくないという見方をされてしまうことだ。

 大谷も2018年オフに右ひじのトミー・ジョン手術を受け、投手としては翌年全休。2020年も2登板だけだった。ただ、社内外から「なぜ?」といった類いの声はほとんど聞かれなかった。「誰もできないことをやっている、そこに対する応援の気持ちをただ抱かせる。そんな大谷さんの人間性だからこそだと思います」。思いに応えるかのように大谷は翌年結果を出し、JALにも大きな好影響をもたらしてくれた。

 渡邉さんは5月で、4年間務めた大谷の担当を離れる。予定していた広告展開がコロナ禍でできなかったなど、やり残したこともある。もっともっと、大谷に関する思いを世の中の人たちと共感、共有したかったが、後任に後を託す。

「いい想いをたくさんさせてもらいました。大谷さんの担当で居られるのは大変光栄ですし、アナハイムにも何度か見に行きましたが、担当する選手が世界的に活躍されるのは嬉しい以外ないですね。

 これからコロナが落ち着いて、海外旅行に行くんだという雰囲気ができてきたら、宣伝展開できればいい。直接ご本人に(担当替えの)ご挨拶ができていないので、帰国のタイミングでご挨拶できることを楽しみにしています」

【私が感じる人間・大谷翔平の魅力】

「ブレないところ。既存の概念に縛られない、周りに何と言われようと前だけを見てやり続ける姿勢。挑戦を続けて、周りを認めさせる実績を残しましたし、今ある常識の中だけじゃなく、人が挑戦しないところまで見出していくことに尊敬と共感を抱いています」(日本航空 宣伝部・渡邉裕紀)

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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