[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

優れたサッカー選手が生まれる環境とは? 本田、長友、家長…切磋琢磨した集団の強さ

スペインサッカーに精通し、数々のトップアスリートの生き様を描いてきたスポーツライターの小宮良之氏が、「育成論」をテーマにしたコラムを「THE ANSWER」に寄稿。世界で“差を生む”サッカー選手は、どんな指導環境や文化的背景から生まれてくるのか。今回は本田圭佑、長友佑都、家長昭博らが台頭した北京五輪世代を例に、優れたタレントが輩出される環境について考察している。

2010年南アフリカW杯で日本のベスト16入りに貢献した本田圭佑(左)と長友佑都【写真:Getty Images】
2010年南アフリカW杯で日本のベスト16入りに貢献した本田圭佑(左)と長友佑都【写真:Getty Images】

連載「世界で“差を生む”サッカー育成論」:異色だった北京五輪世代の台頭

 スペインサッカーに精通し、数々のトップアスリートの生き様を描いてきたスポーツライターの小宮良之氏が、「育成論」をテーマにしたコラムを「THE ANSWER」に寄稿。世界で“差を生む”サッカー選手は、どんな指導環境や文化的背景から生まれてくるのか。今回は本田圭佑、長友佑都、家長昭博らが台頭した北京五輪世代を例に、優れたタレントが輩出される環境について考察している。

【注目】本気で野球に挑戦する親子必見! 各分野のプロが動画解説、日本最大級野球スキル動画配信サービス「TURNING POINT」の無料会員登録はこちらから

   ◇   ◇   ◇

 サッカーは集団スポーツである。つまり、本質的に陸上、水泳、ゴルフ、テニス、ボクシングのような個人スポーツとは一線を画す。個人練習や個人レッスンで上達するのは、あくまで部分的な強化であって、サッカーの本質的な核は鍛えられない。

<サッカーは集団の中で鍛えられる>

 それが真理である。

 だからこそ、「優れた選手は同じチーム、同じ世代からどっと生まれる」というのは一つの定説と言える。例えば強豪校は有力な選手が日々、切磋琢磨できる。能力が改善されるのは必然だろう。小野伸二という突出した天才を中心に、それに準じた選手がいた「黄金世代」は花開いた。

 北京五輪世代は異色だった。

「俺たち北京世代で『一番は誰だ?』となると、なかなか名前が出てこない。それこそが、俺は問題だと思う。出てこようとしないのか、出ていけないのか」

 2008年の北京五輪を前に、本田圭佑はこう語っていたことがあった。彼は常に自分と対峙し、世界を見据えていた。大会は惨敗で挫折だったが、それをともに経験した選手たちが、その後の代表の主力となってワールドカップで活躍した点は興味深い。

「圭佑とは話が合うんですよ。上昇志向が強いから、サッカーの話になると、とことん熱い。『でっかい目標を掲げて、半端ないレベルでやっていこうぜ』って話をしています。周りが聞いたら、『こいつら頭おかしいんじゃないか』っていうくらい弾けていますよ」

 そう語っていたのは、長友佑都だった。本田、長友、岡崎慎司などはまさに這い上がった世代と言えるだろう。彼らはお互いが刺激し合い、励まされるようなところがあった。五輪代表の発足当初は平山相太らがエースと目されていたが、その競争を乗り越えたことは、その後の厳しい戦いでも経験的な強さとして根付いたのだ。

1 2 3

小宮 良之

1972年生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。トリノ五輪、ドイツW杯を現地取材後、2006年から日本に拠点を移す。アスリートと心を通わすインタビューに定評があり、『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など多くの著書がある。2018年に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家としてもデビュー。少年少女の熱い生き方を描き、重松清氏の賞賛を受けた。2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を上梓。

ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
スポーツ応援サイトGROWING by スポーツくじ(toto・BIG)
J1,J2,J3全試合中継 DAZN独占 明治安田生命Jリーグ 2月26日(金)開幕
高木美帆が選んだのは、ワコールのスポーツブラでした
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
#青春のアザーカット
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集