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「テニス界にとって朗報」 コロナ禍の遠隔指導、現役プロが福島の子どもと築いた絆

西岡良仁らトップ選手が指導用の動画作成に協力してくれたという【写真:中戸川知世】
西岡良仁らトップ選手が指導用の動画作成に協力してくれたという【写真:中戸川知世】

西岡良仁、ダニエル太郎、内山靖崇、綿貫陽介も動画作成に協力

 西岡良仁、ダニエル太郎、内山靖崇、綿貫陽介というATPランクに名を連ねる日本男子の選手たちも復興への思いから指導用の動画作成に協力してくれたという。

 自分の課題を克服するために、トップ選手の実際のプレーを目にすることは大きなプラスになると綿貫は言う。

「視覚から伝わるプレーがキレイであればあるほど、鮮明にイメージしやすいと思います。どれぐらいの強さで、どれぐらいの回転量で、という正解を目にすることができるのは成長にとって大きいと思います。生徒たちのモチベーションも高まり、プラスアルファで上達したイメージはあります」

 生徒の短期間での成長から、豪華コラボによる成果の大きさを実感した綿貫。生徒との関係性は深まり、コートサイドのネットには「綿貫プロ、1年間ありがとうございました」のバナーも登場。閉会式の直後には卒業生たちもコートに姿を現し、11月19日に誕生日を迎えていた綿貫はケーキもプレゼントされるサプライズもあった。

「テニスをスタートしたばかりの子どもや大会に出る手前の選手を遠隔で指導する機会はほとんどありません。コロナ禍の中で、低年齢の選手がこのシステムで上達し、タレントが出てきたというのはテニス界にとって朗報だと思います。なかなか直接指導することは難しいので、自分にとっても勉強になりますし、すごく新鮮です。色々な気付きがあります。震災復興への思いもありますし、自分自身にとっても素晴らしいイベントなんですよ」

 今回の指導している生徒が4期生だが、卒業生の2人がインターハイに出場。綿貫との指導をきっかけに、全国レベルのタレントを輩出している。拠点の東京からも、海外ツアー中も動画の交換で繋ぎ続ける絆に、綿貫は感無量の様子だった。

福島の子どもたちと集合写真を撮った綿貫氏【写真:中戸川知世】
福島の子どもたちと集合写真を撮った綿貫氏【写真:中戸川知世】

(THE ANSWER編集部)

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