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日本勢“ダブル金”、ボクシング世界選手権で史上初の快挙 アマはプロと何が違う?

ボクシングの元WBC世界ライトフライ級チャンピオンである木村悠氏が、ボクサー視点から競技の魅力や奥深さを伝える新連載がスタート。第1回は世界選手権で史上初の金メダルを獲得するなど、飛躍を遂げる日本のアマチュアボクシング界に注目し、自身の経験とともにプロとの違いについて説いている。

ボクシング男子世界選手権で優勝した坪井智也(左)と岡澤セオン【写真:(C)日本ボクシング連盟】
ボクシング男子世界選手権で優勝した坪井智也(左)と岡澤セオン【写真:(C)日本ボクシング連盟】

連載「元世界王者のボクシング解体新書」:プロと異なるアマチュアの魅力

 ボクシングの元WBC世界ライトフライ級チャンピオンである木村悠氏が、ボクサー視点から競技の魅力や奥深さを伝える新連載がスタート。第1回は世界選手権で史上初の金メダルを獲得するなど、飛躍を遂げる日本のアマチュアボクシング界に注目し、自身の経験とともにプロとの違いについて説いている。

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 東欧セルビアで開催中のアマチュアボクシング「ボクシング男子世界選手権2021」で、日本人選手の活躍が目立つ。日本代表で出場しているバンタム級の坪井智也と、ウェルター級の岡澤セオンが共に金メダルを獲得した。

 これは過去の日本男子アマチュアボクシングの歴史的快挙で、史上最高成績となる。

 ボクシングはプロボクシングとアマチュアボクシングに分けられるが、ルールが大きく違う。

 プロでは有効なパンチによって、どちらが相手により深いダメージを与えたかが採点の基準になる。しかし、アマチュアボクシングでは、ナックルパートで当たったパンチ(クオリティーブロー)が重視される。プロではダウンが大きく採点に響くが、ヒット数を競い合うアマチュアでは一つのパンチとしてカウントされる。

 また、3分3ラウンドの短い時間で競い合うアマチュアに対して、プロでは最長で3分12ラウンドと競技時間も大きく異なる。そのためプロとアマの違いは長距離走と短距離走に例えられる。

 さらに、ダメージを競い合うのがプロで、パンチを当てる技術を競い合うのがアマチュアボクシングだ。同じボクシングではあるが、ルールだけを見れば別競技と言っても過言ではない。アマチュアの試合はテンポも速く、技術レベルも高いためプロとは違った魅力がある。

 筆者はアマチュア、プロどちらも経験があるが、一番の違いは間の取り方だ。短い時間のアマチュアでは試合中に考える時間はほとんどない。反射的に体が動く。そのため考えないで瞬時に判断して動かなければならない。対するプロは長丁場のため、試合の展開に合わせて、戦略的に戦うことができる。

 現在プロで活躍する選手のほとんどがアマチュアでの経験がある。日本ボクシング史上最高傑作と言われる井上尚弥や、五輪金メダリストでWBAミドル級王者の村田諒太もアマチュア出身だ。両者に共通しているのは、共にアマチュアで実績を積んでプロに転向し、世界王者になっていることだ。

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木村 悠

1983年生まれ。大学卒業後の2006年にプロデビューし、商社に勤めながら戦う異色の「商社マンボクサー」として注目を集める。2014年に日本ライトフライ級王座を獲得すると、2015年11月には世界初挑戦で第35代WBC世界ライトフライ級チャンピオンとなった。2016年の現役引退後は、株式会社ReStartを設立。解説やコラム執筆、講演活動、社員研修、ダイエット事業など多方面で活躍。2019年から『オンラインジム』をオープンすると、2021年7月には初の著書『ザ・ラストダイエット』(集英社)を上梓した。

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