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ついに叶った日本行き 夢見た「フジヤマさん」の故郷訪問「お母さんに会いたかった」

「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる様々な“見方”を随時発信する。外部との接触を遮断するバブル方式が敷かれた異例の東京五輪でソロモン諸島代表の3選手が“日本滞在記”を寄せた。最終回の第3回は、マラソン女子代表の27歳シャロン・フィリスア選手。日本人の藤山直行コーチ(ソロモン選手団長)の指導を受けた集大成を7日にぶつける。(構成=THE ANSWER編集部)

日本人コーチ「フジヤマさん」と歩んだシャロン・フィリスア【写真:ソロモン選手団提供】
日本人コーチ「フジヤマさん」と歩んだシャロン・フィリスア【写真:ソロモン選手団提供】

「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#68

「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる様々な“見方”を随時発信する。外部との接触を遮断するバブル方式が敷かれた異例の東京五輪でソロモン諸島代表の3選手が“日本滞在記”を寄せた。最終回の第3回は、マラソン女子代表の27歳シャロン・フィリスア選手。日本人の藤山直行コーチ(ソロモン選手団長)の指導を受けた集大成を7日にぶつける。(構成=THE ANSWER編集部)

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 日本のみなさん、こんにちは! シャロン・フィリスアです。初めて出場したリオ五輪は5000メートルに出場して18分01秒でした。今回の東京五輪は種目を変えてマラソンに挑戦します。

 数年前、オーストラリアに行ったことがあって、そのときに走り方を見てもらったコーチから「マラソンが向いているんじゃないか」と言われました。ちょうどマラソンの適性テストもあって、その結果でもマラソンに向いていると出たのです。その後、中国で行われたマラソン大会に出場し、3時間8分で走れました。自分でも走り切れたことが自信になって、コーチと話し合ってマラソンに出るということを決意しました。

 小学校のときから走るのが好きで、2010年に地元のイースタンマラソンで優勝しました。いつも海外の試合に出ている選手に勝ったので、これは自分でもいけるんじゃないかと思い、それがきっかけで陸上協会の練習に参加するようになりました。子どものころは小学校のグラウンドで走っていて、大会があったときはいつも勝っていました。マラソンは3時間以内が目標。私のベストは3時間8分なので、記録を更新して3時間を切りたいですね。

女子ウエイトリフティング代表メアリーキニ・リフ(左)と陽気な2ショット【写真:ソロモン選手団提供】
女子ウエイトリフティング代表メアリーキニ・リフ(左)と陽気な2ショット【写真:ソロモン選手団提供】

 日本は今回が初めてです。日本に来ることは昔からの夢でした。コーチのフジヤマさんが日本人で、いつかコーチの母国に行きたいと子どものころから思っていました。それが叶ってよかったです。実際、来日してみると、すごくきれいなところがたくさんあるし、ゴミが落ちていない。気候はソロモンと一緒で暑いのですぐ慣れました。

 コロナの影響は感じています。特に五輪はフレンドシップを深めることもオリンピアンとして参加する意味があると思いますが、トレーニングも選手村での日常生活もお互いが怖いというか、相手がコロナを持っているんじゃないかと疑っているので、親交を深めたいけど、それができないのは残念です。たぶん、大会自体が中止になるということも一時期はあったと思いますけど、開催できたのは日本や組織委員会の勝利だと思っています。

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