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松井大輔流、異文化への溶け込み方 最大の武器は歌&下ネタ「何度助けられたか…」

多くのアスリートが人生の節目に進むべく道を決断していく。40歳を機にユニフォームを脱ぐ選手もいれば、40歳を前に新天地を求めて新たな旅路に向かう選手もいる。プロサッカー選手・松井大輔は12クラブ目となる新天地に、ベトナムを選んだ。

松井大輔のベトナム生活とは【写真:本人提供】
松井大輔のベトナム生活とは【写真:本人提供】

連載「松井大輔のベトナム挑戦記」第3回、新たな環境に溶け込むための秘訣とは

 多くのアスリートが人生の節目に進むべく道を決断していく。40歳を機にユニフォームを脱ぐ選手もいれば、40歳を前に新天地を求めて新たな旅路に向かう選手もいる。プロサッカー選手・松井大輔は12クラブ目となる新天地に、ベトナムを選んだ。

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 39歳の今も、チャレンジし続ける松井のベトナム生活を、自らの言葉で綴る連載「松井大輔のベトナム挑戦記」でお届けする。第3回はこれまでベトナムを含む6か国のリーグでプレーしてきた松井が言語や文化が異なるチームにどうやって溶け込んできたのか、その秘訣についてお伝えする。

 ◇ ◇ ◇

 皆さんお元気ですか、サイゴンFCの松井大輔です。

 ベトナムは2月上旬の旧正月前に実施した新型コロナウイルス感染症対策が効果を発揮し、3月に入ってからは普通の日常生活を送っています。カフェやレストラン、それからバーも通常営業しているし、路上では1杯150円くらいのビールを飲んでいる人がいて、BGMを流してカラオケを楽しんでいる愉快な人もいます(笑)。芸術作品が飾られているお洒落なカフェなど近代的な部分と、路上で太陽の日差しを浴びながら過ごす昔ながらのアジアの風景が混在しているのがベトナムという国です。

 そのベトナムは僕にとって日本を含めて6か国目となるチャレンジの場です。今年でプロ生活も22年目を迎え、過去に日本以外にフランス、ロシア、ブルガリア、ポーランドでプレーしてきました。そこで今回は、過去の海外移籍や今回のベトナム移籍の事例を交えながら、新たな環境に溶け込むために必要なことやポイントについて話したいと思います。

 僕が初めて海を渡ったのは23歳の時。フランス2部リーグ・ドゥのル・マンで海外キャリアをスタートさせました。フランス人だけでなくブラジル人やセルビア人などさまざまな国籍の選手が在籍していて、今考えれば当然のことだけど、文化や思想が全く違うことに最初は戸惑ったのが正直なところ。そんな集団がチームとして戦って上を目指すためには一体感が必要不可欠で、ピッチ外を含めて選手同士の距離を縮めなければいけませんでした。

 そこでよく使われる手法が、新加入選手の歌唱パフォーマンスです(笑)。シンプルだけど、これが抜群の効果を発揮するから実は侮れない。ちなみにル・マンに加入した時はTHE BOOMの『島唄』を熱唱した記憶があります。久保建英くんがスペインのビジャレアルに加入する際にアニメ『ドラえもん』を歌っていたように、海外クラブでは当たり前のように行われています。選曲はあまり問題ではなくて、一生懸命に歌うことがとても重要。それによって笑いが生まれて、チームに溶け込みやすくなります。

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