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谷田成吾の野球note「コロナと闘った2020シーズン 正念場にいる独立リーグの今」

昨年12月、野球の独立リーグ・四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスで、26歳(当時)という日本最年少の球団代表に就任した谷田成吾氏。「由伸2世」の異名を取り、アマチュア球界で名を馳せた元スラッガーが、26歳の若さで球団経営に飛び込んだ想い、独立が置かれているリアルな現状、人口減少している野球界に対する未来など、本人が自らの言葉でつづる。

レッド吉田さん(左)とともにスペシャルシリーズに登場した高橋さん【写真:球団提供】
レッド吉田さん(左)とともにスペシャルシリーズに登場した高橋さん【写真:球団提供】

「徳島インディゴソックス球団代表・谷田成吾の野球note」第3回

 昨年12月、野球の独立リーグ・四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスで、26歳(当時)という日本最年少の球団代表に就任した谷田成吾氏。「由伸2世」の異名を取り、アマチュア球界で名を馳せた元スラッガーが、26歳の若さで球団経営に飛び込んだ想い、独立が置かれているリアルな現状、人口減少している野球界に対する未来など、本人が自らの言葉でつづる。

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 第3回は「コロナ禍と闘う独立リーグの今」。就任1年目で迎えた今シーズンは新型コロナウイルス感染拡大により、リーグ全体が大きな影響を受けている。そんな苦境でどんな想いを抱えながら、未曾有の感染症と闘ってきたのか。現状をレポートする。

 ◇ ◇ ◇

 開催すら危ぶまれた四国アイランドリーグplus2020シーズンでしたが、6月20日に開幕し、リーグ、各球団、球場の連携の下、徹底した感染症対策や多くのファンの皆さんのご協力のおかげで、最終戦まであと1か月を切りました。

 開幕の遅れや中断期間もあり、ハードな試合スケジュールの3か月でしたが、徳島インディゴソックスは大きな怪我での離脱もなく、選手にとっての運命のNPBドラフト会議を10月26日に迎えようとしています。

 観客動員数減少による全国・世界のスポーツチームの経営悪化が表面化していますが、徳島インディゴソックスも観客動員数は例年の半分ほどとなり、影響を受けています。多くの企業と同じように国や行政の補助を申請し、なんとかこの状況を乗り切るべく、シーズン中も走り回りました。

 なかでも、球団代表として印象深かったのは、シーズン開幕が遅れていることや現状をスポンサー企業の皆様にご説明させていただいた際、多くの方から「一緒に頑張りましょう!」と温かい言葉をかけていただいたことです。苦しい状況下でもお心遣いをいただき、本当にありがたかったと同時に、この窮地を頑張って乗り越えようと思えました。

 新型コロナウイルスと一進一退の攻防を繰り広げながらも、世間の状況は少しずつ好転していると感じていますが、スポーツチームへの影響はこれからさらに本格化します。

 コロナ禍で初めて行われるオフシーズンのスポンサーの契約更新が例年通り行くのか。世界中の企業の状況が大きく変わっている中で、何も影響がないわけがありません。

 球団・クラブの収入の多くを占めるスポンサー収入に影響があるということは、経営そのものに大きな影響があるということ。どの企業も今一番、大切なのは現金だと思いますが、球団・クラブにその影響を乗り切るだけの現金があるかどうか。今、正念場に立たされています。

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