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バレット、レイドロー 世界的スーパースターを引き寄せる確かな“日本の魅力”

コロナ禍により活動に制限が続く中で、日本のラグビー・マーケットは驚くべき“活況”が続いている。7月3日にトップリーグ(TL)の強豪サントリー・サンゴリアスが、世界最優秀選手賞を2度受賞したニュージーランド(NZ)代表SO/FBボーデン・バレットの来季入団を発表すると、それを追うように同6日にはNTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスが昨秋のワールドカップ(W杯)日本大会でも活躍したスコットランド代表元主将のSHグレイグ・レイドローの獲得を伝えた。

ボーデン・バレット(左)とグレイグ・レイドロー【写真:Getty Images】
ボーデン・バレット(左)とグレイグ・レイドロー【写真:Getty Images】

トップリーグ加入の背景をベテラン記者が解説

 コロナ禍により活動に制限が続く中で、日本のラグビー・マーケットは驚くべき“活況”が続いている。7月3日にトップリーグ(TL)の強豪サントリー・サンゴリアスが、世界最優秀選手賞を2度受賞したニュージーランド(NZ)代表SO/FBボーデン・バレットの来季入団を発表すると、それを追うように同6日にはNTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスが昨秋のワールドカップ(W杯)日本大会でも活躍したスコットランド代表元主将のSHグレイグ・レイドローの獲得を伝えた。

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 バレットは俊足を武器にした決定力、精緻な戦術的キックを駆使してゲームをコントロールするオールラウンドプレーヤー。一方のレイドローも試合を組み立てる卓越した戦術眼で、2015年ワールドカップ、16年の来征でも日本代表を苦しめてきた。この2人以外にも南アフリカ代表のW杯優勝メンバーだったWTBマカゾレ・マピンピ(NTTドコモ・レッドハリケーンズ)、同準優勝のイングランド代表LOジョージ・クルーズ(パナソニック・ワイルドナイツ)らトップ選手が、コロナ禍の中で続々と日本チームと契約を結んでいる。

 昨秋のW杯日本大会で史上初のベスト8進出を果たした日本だが、大会前までは、世界ランキングの10位台のチームを指す「ティア2」という評価が続いていた。いわば“セカンドクラス”という扱いだったのだ。同様にTLも、イングランド・プレミアシップ、フランスTOP14、南半球諸国によるスーパーラグビーには及ばないレベルという位置づけだったのだが、いまやラグビー界のレジェンドが名を連ねるリーグへと変貌している。

 背景には、W杯の影響がある。4年周期で開催されるこの大会は、世界最強国を決める舞台であるのと同時に、チームや選手、選手とマネジメント契約を結ぶエージェントにとっては巨大なマーケットだ。大会での個々の選手のパフォ―マンス、チームの成績が選手の商品価値を大きく変動させる巨大な見本市の役割を果たしている。

 もう一つの要因は、様々な理由でW杯を区切りに移籍を求める選手が少なくないことだ。環境を変えて新たな挑戦をしたい、戦いの場をさらに上のステージにするか負荷のかからない舞台に求めるかを検討する機会が、W杯後のシーズンの特徴でもある。

 その一方で、大量のトッププレーヤーが日本に流入する地殻変動は、実はW杯日本大会前から起きていた。

 過去には日本でプレーすることに2つのハードルがあった。1つは、1ランク下だと考えられた日本でプレーすることが選手としての商品価値を下げるという不安であり、もう1つは全く異なる言語や文化の国で生活することへの不安だった。ここには、ラグビーが言葉や価値観が近い旧英連邦諸国を軸に展開してきたことも影響している。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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