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「僕が座ると周りがはけていくけど…」 宮崎大輔が37歳で入り直した大学が面白い理由

オンライン対談を実施し、互いにエールを送った宮崎(左)と内野【写真:編集部】
オンライン対談を実施し、互いにエールを送った宮崎(左)と内野【写真:編集部】

「僕は一回も泣いたことないんです」―内野が試合で負けた時に笑う理由

内野「でも、その部分はどの競技も似てますよね。あと、僕は負けた時に泣くのは良くないと思っていて『潔く認めろ』と言いますね。『死ぬほど努力して、何か後ろめたいことあったか? 今日は眠いから練習やめようとか、誘惑に負けることあったか?』と。もし、それで負けたらお前が悪い。もっと練習してやり直し。自分でできることをやり切って負けたなら、考え方を変えて、技を変えて取り組むしかない。僕は一回も泣いたことないんです。むしろ笑ってますよ、『こんだけやってあかんかったか』と」

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宮崎「なるほど、それは自分が出し切れてるからだ」

内野「失敗しても、死ぬほど練習して、自分に嘘のない練習をしているから。『もう、これだけ努力してあかんか』という笑いはある。けど、泣きはなかった。そこからはもちろん、『ふざけんな』って思って練習しますけどね」

――宮崎さんは39歳、内野さんは37歳。しかし、2人は現役バリバリで第一線を今後も競技を引っ張っていく存在です。せっかくですので、最後にお互いにエールをお願いできますでしょうか?

宮崎「いいですね。僕はウッチーについては、これからたくさん飲みに行こうということと、BMXは4年後のパリでオリンピック種目になる可能性があると聞いているので、僕がずっと目指してきたように、オリンピックを目指してほしいな」

内野「僕が大輔君に言いたいのは、現役でいること。現役をやめると人生観が変わると思う。私生活も変わるし、顔つきも変わるし。BMXの先輩も引退したら、一気に老け込んだりしていて。牙がなくなった感じ。だから、僕より早く引退してほしくない」

宮崎「それは面白いね。ほぼ同じ年だし、どっちが長く現役でいられるか」

内野「僕はいろんな選手が好きだけど、キングカズさん(三浦知良)が特に好き。現役の楽しさしか求めてない感じが凄くいいなと。今は現役選手でも未来のビジョンを考えて、いろんな活動をしているけど、カズさんだけはシンプルに現役を求めている。もちろん、人それぞれだけど、僕は現役できることが楽しそうな気がしている。なので、どっちが早く弱音を吐くかが楽しみだね」

宮崎「オッケー。じゃあ、俺はプレーできる場所を見つけないとね(笑)」

(終わり)

■宮崎 大輔(みやざき・だいすけ)

 1981年6月6日生まれ、大分県出身。小3からハンドボールを始め、高校は名門・大分電波に進学。インターハイで2度、全国高校選抜で1度、大会得点王となった。日体大大学在学中にスペインに2年間留学し、後に中退した。07年に大崎電気入り。09年は日本人男子初のスペイン1部CBアルコベンダスと契約。目標に掲げたシーズン100得点をクリアし、翌年に大崎電気に復帰。17年には前人未踏の日本リーグフィールドゴール歴代1位(915得点)に到達。19年限りで退団し、日体大に3年生として再入学。世界選手権に3度出場するなど、日本代表でも長く活躍している。

■内野 洋平(うちの・ようへい)

 1982年9月12日生まれ、兵庫県出身。幼少期は水泳、モーグルで活躍。御影工高2年からBMXを始め、05年に史上最年少の22歳で日本選手権優勝。08年に世界選手権初優勝。12年から2年連続で世界年間グランドチャンピオン。12年はWORLD TEAM G-SHOCKアスリートとして日本人BMX選手で初めてG-SHOCK社と契約するなど、数々のスポンサー契約を結ぶ。ユニクロのCM、ファッション誌など多方面でも活躍。ストリートスポーツの世界大会「ARK LEAGUE」ではオーガナイザーを務め、大会プロデュースにも尽力している。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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