「あっ、でけぇ」でもいい バスケ元日本代表が福島の子供たちに感じてほしかったこと
子供たちに忘れないでほしい「楽しみながらやること、考えながらやること」
スター選手が、東北の子供たちを直接指導する。東北「夢」応援プログラムは、公益財団法人東日本大震災復興支援財団が立ち上げた、年間を通して子供たちの夢や目標を応援するプログラムだ。水泳、陸上、ラグビーなど多岐に渡る競技から、バスケ編で指導役の「夢応援マイスター」を務めたのが渡邉氏だった。
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参加する子供たちがそれぞれに掲げる半年後、あるいは1年後の目標に向かって、遠隔指導ツール「スマートコーチ」でサポート。1日限りのイベントで子供たちとの交流を終えるのではなく、離れた場所でも動画やSNSを通じて継続したプライベートレッスンが受けられるという画期的な試みだ。参加した子供たちは9月に宣言した目標を目指し、これまで努力してきた。練習の最後に、1人1人が約半年を振り返った。
「1対1がうまくなった。ドリブルがまだ弱いので強くしたい」
「ミドルシュートの確率を上げたい。半年前よりうまくなり、県大会に行けてよかった」
「シュートの確率が上がっているので、もっともっと上げたい」
「リバウンドが取れず何度も速攻されたので、強くリバウンドをとれるようになりたい」
「ボールハンドリングをうまくしたい。課題は大変だったけど楽しかった」
「リバウンドとドリブルのスピードを出せるようになりたい」
それぞれの発表に頷きながら耳を傾けた渡邉氏。「楽しみながらやること、自分で考えながらやることを忘れずにやっていってほしいと思います。誰かに言われてやるのではなく、自分からたくさんゲームなどをして、自分で何かを感じて、モチベーションが上がるような日々を送ってください」。バスケットの楽しさと、考えながらプレーすることの大切さ。いつまでも忘れてほしくないことを伝えるため、渡邉氏は各地を巡る。
(THE ANSWER編集部)