43年連続で子どもが減る日本 「頑張れー!」大手企業ら14社協賛、渋野日向子が寒空に響かせた声
女子ゴルフの渋野日向子(サントリー)だからこそできる競技普及の形がある。主催する小学生のソフトボール大会「渋野日向子杯」の決勝大会が22日、地元の岡山県野球場で行われた。2022年から3年連続3回目の開催となり、21日の予選、準決勝に続き、県内の小学生351人が参加。大手企業が協賛し、2つの競技の普及から地域おこしにまで繋がる笑顔たっぷりの一日だった。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
ソフトボール大会「渋野日向子杯」を開催
女子ゴルフの渋野日向子(サントリー)だからこそできる競技普及の形がある。主催する小学生のソフトボール大会「渋野日向子杯」の決勝大会が22日、地元の岡山県野球場で行われた。2022年から3年連続3回目の開催となり、21日の予選、準決勝に続き、県内の小学生351人が参加。大手企業が協賛し、2つの競技の普及から地域おこしにまで繋がる笑顔たっぷりの一日だった。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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笑顔の溢れる大会は、シブコの挨拶から始まった。
朝日が眩しい午前8時30分。「皆さん、おはようございます」。マイクを通じ、気温4度の球場に響く渋野の声。「楽しいことが盛りだくさんなので、怪我をせず頑張りましょう!」。少しずつ熱気が生まれ、選手はグラウンドに散らばった。
ゴルフ教室で順番を待ち、引っ込み思案になる低学年の子どもたち。「誰から行く? 時間が少ないよ!」。渋野が初体験の子たちを誘った。「スゴーイ!」「初めてとは思えない」と褒め言葉を忘れない。「バッティングの時みたいにこうやって」と打者の感覚とすり合わせながら親身になった。
参加者が楽しむことはもちろんだが、目玉の一つが始球式のガチ対決。渋野がマウンドに上がった。8歳から小学6年までゴルフとともにソフトボールに熱中。五輪女子ソフトボール金メダリストの原田のどかさん、「女イチロー」の異名を取った山田恵里さんにウィンドミルで投げ込んだ。ともに初球を詰まらせ、中飛、一ゴロに。バックを守る女子選手たちも、打球を落とすまいと必死だった。
子どもたちが笑顔でプレーできる環境をつくり、小学校生活で最後の思い出になるように。渋野がそんな願いを込めて始まった大会。今年は男女混合16チーム(288人)、女子4チーム(63人)が熱戦を繰り広げた。試合以外にもスナックゴルフ教室、ソフトボール教室、ベースランニング大会で和気あいあい。
渋野もホームラン大会で3スイングを披露。「大丈夫!」「頑張れー!」「いっけーー!」。マイクを握れば、上手くいかない子たちを励まし続けた。
「声がガラガラです。楽しく過ごせた一日でした。この大会だろうが、私の試合を見に来てくれた子だろうが、小さい子のパワーは無限大すぎます。見ているほうがこんなにパワーをもらえるのかと。迫力があるし、元気いっぱいなので初心に戻れますよね」
初めてゴルフクラブを握った子も休まず打ち続け、終了時間が来ると物足りない様子だった。