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「怒号を飛ばす」育成指導者を目撃 学生起業家に湧き上がった環境改善への使命感

木村友輔氏が指導者の立場を経験して気付いたこととは【写真:本人提供】
木村友輔氏が指導者の立場を経験して気付いたこととは【写真:本人提供】

「クックパッド」にヒントを得た「シェアトレ」が人気に

 ところが入学後すぐに骨折し、サッカー部の活動が行えなくなってしまった。そんな時に少年団のコーチをやらないかと誘われ、指導者の立場を経験することになった。そこで気付いたのは、育成現場の指導環境の悪さだった。

「子供たちに対して、指導者から怒号が飛び交うような環境でした。僕が小学生の頃からまったく変わっていなかったんです。その現場を目の当たりにし、育成年代の指導環境を良くしないといけないという使命感が湧いてきたんです」

 ただし、木村氏自身は10年以上サッカーをしてきたものの、指導経験はない。ノウハウも何もないなかで、脳裏に浮かんだのは料理レシピを簡単に検索できる「クックパッド」だった。

「クックパッドみたいなものがスポーツでもあればいいなと思い、『シェアトレ』というサービスを考えたんです。思い付きのまま動いてみて、実際に形ができていくと、いろんな方々にこれは会社にしたほうがいいと言われました。僕も怪我していたので、挑戦するなら早い方がいいと思い、3年生に上がる時に休学して、会社を興しました」

「シェアトレ」とは、指導者が自分の持っている練習メニューを投稿して共有できるプラットフォーム。例えば「小学校3年生」「ディフェンス」と打ち込んで検索すると、それに合った練習メニューを調べることができるというものだ。

「シェアトレ」は月に約6万人のユーザーが利用し、PV数も30万を超える人気サイトとなった。オリジナルのコンテンツも配信するなど、指導者が欲しい情報を提供し続けた。

 木村氏自身も育成現場で指導を続けるなかで、感じることがあったという。

「まだまだ幅を利かせた50、60代の方が威張って指導している姿は見受けられます。トップダウンのやり方の指導者に新しい形を提供しても、なかなか聞く耳を持たないでしょう。実際に結果を残しているから、そのやり方を貫いているところもあると思います。一方で、ボトムアップの指導をしている方も増えているのも確か。ボトムアップのやり方で、育成と結果の両立ができれば、その割合は変わってくるのかなと思います」

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