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キッズ年代にエリート教育は必要か ドイツ人指導者が訴える「結果より体験」の大切さ

「勝者と敗者という考え方で評価するのは小学生年代の取り組みとして正しくない」

 ドイツにおいて、育成クラブとして有名なSCフライブルクU-12監督ヨアヒム・エブレの言葉を最後に紹介したい。そして改めて考えてみてほしい。エリートって、英才教育ってなんだろう、と。

「特に11歳までは、子供たちがサッカーというスポーツを楽しめる環境を作り出すことが大切なんだ。結果よりも体験だ。勝者と敗者という考え方で評価するのは、小学生年代における取り組みとして正しくない。サッカーというスポーツを通じて、コミュニケーションを取り合うことの大切さを学び、互いに尊重しあうことを学び、フェアに取り組むことを学ぶ。そうやって一緒に熱狂しあって、夢中になれることで、彼らはどんどん成長していくんだ」

(中野 吉之伴 / Kichinosuke Nakano)

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中野 吉之伴

1977年生まれ。ドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。ドイツでの指導歴は20年以上。SCフライブルクU-15チームで研鑽を積み、現在は元ブンデスリーガクラブであるフライブルガーFCのU12監督と地元町クラブのSVホッホドルフU19監督を兼任する。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に『サッカー年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)、『ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』(ナツメ社)がある。WEBマガジン「フッスバルラボ」主筆・運営。

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