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帝京大可児、悲願の“16強超え”へ快勝発進 湘南内定MF鈴木淳も手応え「間違ってない」

第100回全国高校サッカー選手権は29日、等々力陸上競技場で1回戦が行われ、帝京大可児(岐阜)が今治東(愛媛)を4-1と圧倒。Jリーグの湘南ベルマーレに加入が内定しているMF鈴木淳之介(3年)は2アシストをマークし、勝利に貢献した。

2アシストで勝利に貢献した帝京大可児の鈴木淳之介【写真:中戸川知世】
2アシストで勝利に貢献した帝京大可児の鈴木淳之介【写真:中戸川知世】

高校選手権の初戦で今治東を4-1と圧倒、大型ボランチの鈴木淳は2アシスト

 第100回全国高校サッカー選手権は29日、等々力陸上競技場で1回戦が行われ、帝京大可児(岐阜)が今治東(愛媛)を4-1と圧倒。Jリーグの湘南ベルマーレに加入が内定しているMF鈴木淳之介(3年)は2アシストをマークし、勝利に貢献した。

 183センチ76キロの大型ボランチが、2本のヘディングによるアシストで存在感を放った。前半32分にロングスローのボールを頭で逸らし、DF日置大翔(3年)の先制点をお膳立てすると、同40分には相手のゴールキックをヘディングで最終ライン裏へと跳ね返し、FW松永悠基(3年)の追加点を導いた。殊勲の背番号8は「両アシストとも頭からだったので、正直、五分五分のパスを出したにすぎない。点に関われたという面では結果としては出ているかな」と、自らのプレーを冷静に分析。待望の先制点が生まれた際にチーム全体が歓喜を爆発させるなか、センターサークルにいち早く戻って待機するなど、18歳とは思えない落ち着きを見せる姿が印象的だった。

 高校2年時の昨年12月に、2022年シーズンからの湘南加入が内定した鈴木淳。湘南の練習に今季も参加したが、そこでルーキーながらJ1リーグで36試合2得点の成績を残した19歳MF田中聡のプレーに刺激を受け、目標にしているという。

「(年齢が)1個上なのに、何年もプロで活躍しているかのようなレベルでやれている。ボールを失わない技術や鋭い縦パスなどの技術を盗みたい」

 来季からはプロの世界で、さらなる高みを目指す戦いがスタートするが、その前に高校最後の大舞台での飛躍を誓う。3年連続8度目の出場となる帝京大可児にとって、過去最高の成績は2017年度と昨年度大会のベスト16。鈴木も出場した1年前の3回戦では、準優勝した青森山田(青森)を相手に善戦するも、2-4で敗れてベスト8進出を逃した。

「自分たちのやっていることは間違っていないと思った。この1年、パスの精度など細かい部分を1個1個突き詰めて選手権に来たので、もう一度戦える場所まで勝ち進みたい」

 帝京大可児が築き上げてきた攻撃的スタイルへの確かな自信を胸に、悲願の選手権“ベスト16超え”へ。まずは31日の2回戦で桐光学園(神奈川)を破り、挑戦権を三たび手にしたい。

(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)

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