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恩師エディーとの忘れられないエピソード W杯で日本と激突、大野均が語る敵将の素顔

VSイングランド戦へ、大野均氏が日本にとって大きいと考えるコーチの存在とは【写真提供:東芝ブレイブルーパス東京】
VSイングランド戦へ、大野均氏が日本にとって大きいと考えるコーチの存在とは【写真提供:東芝ブレイブルーパス東京】

日本にとって大きい元イングランド代表コーチの就任

 打倒エディーという観点では、大野氏は1人のコーチ就任にも期待を寄せている。今年2月に日本代表アシスタントコーチ就任が発表されたジョン・ミッチェルの存在だ。

「エディーの下でイングランド代表コーチをしていた人が、日本代表のスタッフに入ってくるなんて凄いですよね。何かアドバンテージになると、さらに対戦が楽しみになる」

 2003年W杯では母国ニュージーランド代表HCとして指揮を執ったミッチェルだが、この大会の準決勝でジョーンズHCが率いたオーストラリアに敗れて、次回大会への続投の夢を断たれている。そのジョーンズHCに誘われて、2018年から3シーズン、ディフェンスコーチとしてイングランド代表と指揮官を支えてきた。“最新のエディーとイングランドを最も知る男”が日本代表に加わったのだ。

 その日本代表に対しては、大野氏が活躍していた時代にはない成長を感じている。イングランドとは過去9戦全敗と結果を出せていないが、W杯決勝トーナメント進出がかかる18か月後の真剣勝負へ、大野氏は自らの体験も踏まえて、今の日本代表が持つ「経験値」という武器に期待を込める。

「例えばCTB(センター)中村亮土選手(サントリーサンゴリアス東京)のプレーを見ていると、本当に安定しています。2018年のイングランド戦でもトライを決めて、いい防御も見せるなど、しっかり戦えていた。15-35で負けましたが、あの試合で手応えは持ったはずです。彼がこれからイングランドと対戦する時は、18年の対戦で自分のプレーが通用したこと、相手の強さを体感できたことが大きくプラスになる。試合の入りや、試合中のメンタルに大きな違いがあるものです。気持ちに余裕を持ってプレーできるはずです」

 2020年の世界的なパンデミックから、日本代表はヨーロッパ、南半球の強豪が消化した試合数には劣るものの、強豪国との試合をなんとか組んできた。昨年はアイルランド、スコットランド、オーストラリアらと対戦している。19年のW杯前には南アフリカ、18年はニュージーランド、イングランドという優勝候補と実戦を積んできた。

 一方で、大野氏が代表入りした04年から11年W杯までに、日本がティア1と呼ばれる世界ベスト8クラスの強豪と戦えたのは、W杯での試合を除くとわずか5試合だけ。そんな経験値のなかで挑んだ11年大会で、大野氏には苦々しい記憶が残っている。

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大野 均

ラグビー元日本代表 
1978年5月6日生まれ、福島県出身。小学生時代から野球を続け、日大進学後にラグビー選手としてのキャリアをスタート。身長192センチの恵まれた体躯を武器に頭角を現すと、卒業後は東芝府中ラグビー部(現・東芝ブレイブルーパス東京)に加入した。日本代表にも2004年から選出され、通算キャップ数「98」は歴代最多。W杯にも07年から3大会連続で出場している。20年に現役を引退し、現在は東芝ブレイブルーパス東京のアンバサダーを務めている。

吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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