30代になると急に太りやすくなる理由 あわてて筋トレを始める人が知るべき運動の鉄則
腹筋やウォーキングより先にやってほしい2種目のトレーニングを紹介
もう一つ、運動不足が続くと衰えてくるのが「心肺機能」です。心肺機能を向上させるには、息がはずむぐらいの運動強度が必要です。しかし今まで、何も運動をやっていない人が、いきなりその強度の運動ができるか? というと難しい。むしろ、階段を上りましょう、早歩きをしましょう、ジョギングしましょうと言われても、ちょっと動くだけで息が上がったり疲れたりすれば、体を動かすモチベーションまで下がります。
以上のことから、運動習慣のない人は腹筋運動やウォーキングよりも先に、まずは下半身の筋トレで筋肉量をアップする。そして心肺機能を鍛え、楽に動ける体を作ることがとても重要です。それから、腹筋運動やランニングを始める。これが、正しいトレーニングの順序です。
今回の動画では、運動不足だと感じている方に、腹筋運動やウォーキングよりも先にやってほしい、2種目のトレーニングを紹介します。
1種目目は「スプリット・スクワット」。スクワットでもいいのですが、通常のスクワットは両脚に等しく体重が分散されるため、30~40代の方には強度が少し物足りません。筋肉量を増やすには「過負荷の原則」と言って、普段よりも筋肉に強い刺激を与え、傷つける必要があります。今回紹介する「スプリット・スクワット」は前脚と後ろ脚にかかる体重を7:3にすることで、前側の太もも、臀部を中心に強く刺激。しかも、太もも周りの筋肉には、エネルギー源に糖質をたくさん使ってくれる赤筋線維が多く、効率的にエネルギー消費できるだけでなく、鍛えることで脂肪をためづらい体になります。
2種目目は心肺機能アップに有効な有酸素系のスクワット「バンザイスクワット」です。両手をあげると、体は心臓よりも高い位置にある手に血液を送ろうとするため、心臓の拍動が強くなります。すると、シンプルなスクワットよりも少ない回数で息が弾み、繰り返し行うことで心肺機能が向上しますよ。