エディー日本でベールを脱いだ20歳の逸材 27年W杯へ、リーチ主将も舌巻く大学生は「大きな財産に」
ラグビーの「リポビタンDチャレンジカップ2024」は22日、世界ランク12位の日本代表が東京・国立競技場で同5位のイングランド代表と対戦し、17-52で敗戦。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が就任した新体制の初陣は勝利で飾れなかった。トレーニングメンバーとして宮崎合宿に参加していた早大のFB矢崎由高は先発に大抜擢。58分間、世界と渡り合った20歳は「大きな財産」と初キャップを表現した。
リポビタンDチャレンジカップ2024
ラグビーの「リポビタンDチャレンジカップ2024」は22日、世界ランク12位の日本代表が東京・国立競技場で同5位のイングランド代表と対戦し、17-52で敗戦。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が就任した新体制の初陣は勝利で飾れなかった。トレーニングメンバーとして宮崎合宿に参加していた早大のFB矢崎由高は先発に大抜擢。58分間、世界と渡り合った20歳は「大きな財産」と初キャップを表現した。
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4万4029人を集めた国立競技場で夢舞台を噛み締めていた。矢崎はボールを持つと、積極的に相手に突っ込んで果敢に攻めた。「良い緊張があったけど、笛がなったらいつも通りに試合できた」と胸を張った。
6日からの宮崎合宿にトレーニングメンバーとして参加。8人が初キャップを獲得したこの試合で、登録メンバー最年少の20歳は先発に抜擢された。代表デビュー戦の相手は、日本が昨年のワールドカップで敗れた世界ランク5位の強敵。それでも物怖じすることはなかった。局面での精度とコミュニケーションを今後の課題としながらも、「実際に当たって『負けてない』と感じている。良い形でボールをもらえれば裏にも抜けられる。それができたら通用すると思う」と自信を覗かせた。
「ポテンシャルは非常に高い。メンタルも強いし、よく話せるし、今後が楽しみな選手」。リーチマイケル主将も称賛する逸材は、後半15分で途中交代するまで58分間、堂々とプレーしたが、20歳にして初キャップは特別。赤白のジャージを着て、国歌斉唱した場面を「A代表のジャージを着て国家を歌えて、しかもホームでたくさんのお客さんの前でプレーできることを噛み締めていた」と振り返った。
「エディーさんが期待を込めて出してくれた。大きな財産になると思う」。指揮官から与えられたチャンスは無駄にしない。「この経験を積み重ねて27年トップ4に入る時に、チームやファンから信頼される存在になりたい」。新生エディージャパンの船出と同時にベールを脱いだホープは、早くも4年後の夢舞台を見据えていた。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)